番外編「猫化」5 ページ27
ナワーブside
少し寝坊をしてしまい、急いで朝食を食べに行くと、そこにはいつも一緒にいるトレイシーが居なく、広間の端っこの席でフードを深くかぶり、小さくなりながら朝食を食べているAがいた。
いつもの衣装とは違い、パーカーにスカートという随分女子らしい服装をしていた。新衣装だろう。もっと喜べばいいものを。
Aの横に座ると分かりやす過ぎるくらいに嫌な顔をされた。失礼な奴だな、とつくづく思う。
俺が顔を覗き込めば見ないでとさらにフードを深くかぶるAに興味が湧いた。というか、俺の悪戯心が芽生えた。
そりゃ覗きこまないでだのこれには訳があるだの言われたら気になるに決まっている。
俺は無理矢理剥ぎ取ろうとするがこいつは以外と力があり、なかなかフード離しそうにない。
まあその気になればこいつのフードを取ることなんて容易いものだが流石にそんな乱暴なことはしない()
そんなこんなで15分以上争っているとAの後ろからノートンが近付いてくるのが見えた。
俺はどっか行け、とでも言うように睨みつけるとノートンはそれに対してニヤリと怪しい笑顔を浮かべる。
その瞬間、ノートンがAの尻尾を掴む。
…
尻尾？！
『ひっ…！』
Aはそれに対し、びくっ！と大袈裟すぎるほどに反応した。
ノートンはその後も尻尾を触り続けると、Aからは何処か色気のある声が漏れる。
その隙に俺は防御の薄くなったフードを掴みぱさりとはらう。
そこには遠慮気にしゅんと下がった猫耳があった。
ドクン…
心臓が脈打つ。
ゲームの時にハンターが近くにいるときのような感じではなく、なんというか、幸せな感覚だった。
耳と尻尾がさらけ出され、顔を真っ赤に染め、目を潤ませるAに俺はまた心臓が脈打つ。
その後Aは俺とノートンに一言ずつ叱りを入れ、トレイを戻しに行こうと席を立つが、他の広間にいた奴らに絡まれる。
俺はその場でこの感情について腕を組み悩んでいるとノートンが俺の隣の席に座ってくる。
すると、
「さっきの反応、やばいよね…」
まさかこいつから話しかけてくるとは。
「何がだよ…」
「尻尾触られたときと、顔真っ赤にしたとき。」
まあ確かに、俺もあいつのあんな表情を見たのは初めてだった。
「…お前、やりすぎだぞ…」
「そんなこと言って羨ましかったくせに。
だって好きなんでしょ？
Aさんのこと。」
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カシューナッツ炒め(プロフ) - うぉううぉう…めっちゃ面白いですね！！続き楽しみにしてます！！ですが嫌われてる要素が少ないと思います！嫌われストーリーという設定や夢主設定等はめちゃめちゃいいのにそれがもったいないと思います！！応援してます！ (2021年8月24日 0時) (
レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - 小説自体はとても面白いです。だけどイラストが足枷となってしまってかこれ以上読むことが出来ません。ごめんなさい (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - イラストを載せるのはいいと思うんですが、私はイラスト載せられるとイメージがイラストに定着してしまうので見たい人だけ見れるようにして欲しいです。 (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
柏木美琴(プロフ) - ウィリアムくんまさかの左右w (2021年1月11日 9時) (レス) id: 12d89760b5 (このIDを非表示/違反報告)
翡翠いろ(プロフ) - かりんさん» 関係設定を評価してくださるのは本当に嬉しいです！！Twitterフォロー？！もうめちゃくちゃ嬉しいですぅぅ…！！ありがとうございますっ！！ (2020年4月17日 20時) (レス) id: c3dcbab85a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：翡翠いろ | 作成日時：2020年3月31日 18時
