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「……ああっ！もう！俺は煽る専門であって煽られる側じゃないんすよ！」
「煽り耐性強そうなのに、もうそんなに君は酔っちゃった？」
くすりと笑って見せれば、ショッピ君はキッとこちらを睨んでくる。
ほら、まだいけるでしょ。
「ビト……イ……ーツ」
「え？」
「ビトゥイーン・ザ・シーツ！マスター、横の人に！」
マスターは私達から少し離れた奥の方でグラスを拭いていた。
ふと店内を見渡せばもう人は私達しかいない。
「ぶっ……あっはっはっはっはっ！ショッピ君、最高！」
「お褒めにいただき光栄ですよ。どうせあんたはポートワインじゃ満足しない」
「うん、そのとおり」
ビトゥイーン・ザ・シーツなんて、本当に最高なものを頼んできた。
これじゃあ私はもう、ワインクーラーなんて頼めない！
「スクリュードライバー、彼に渡してあげてください」
マスターは二つ返事で作ってくれて、その口はどことなく優しく微笑んでいる。
「そういや、結局吸わないの？」
「あんなこと言われたあとに吸えませんよ。けど、そうですね。もう吸います」
「そういやもうこんな時間か……うん、終電ないや」
「俺んち近くなんで大丈夫ですよ」
「今日金曜だもんねぇ」
優しく煙草を吸う彼は、フッと吐いたあとにスクリュードライバーを口に含んだ。
「ね、先輩」
「なぁに」
吸い終わった煙草の火を消しながらショッピ君を見る。
彼の煙を口の中で転がすその姿が色っぽくて。
なんだろ、私チョロいかな。
けど、ま、チョロくていいか。こんな楽しい気持ちにさせてくれたんだから。
「……？なぁにショッピく…」
なかなか話そうとしない彼に気になり問いかけようとした。
だがその瞬間にそれ以上は言わせないと言わんばかりに私に煙を吹きかけ、直撃したその煙に少し咳き込む。
それと同時に熱くなる顔とともに彼を見れば、先程までの慌てていた表情からいつもの……いやそれ以上に挑発する顔でゆっくりと口を開いた。
「やられっぱなしは性に合わないんで」
ニッコリと笑うその顔はなんて悪戯っ子みたいなんだろう。
「知らない人が無理なら、俺はどうですか？」
頬杖をかきながら聞いてくる彼は、質問しているようでしていない。
答えはどうやら一つしかないみたいだから。
「ねぇ、これからは俺とだけ吸ってください。あんな可愛いアンタの顔、見せたくないんで」
ね？
……何なの、この後輩は。
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百瀬のえる(プロフ) - 25歳shpおじさんとjkちゃん狂おしいほど好きです先生生徒好きは実はここ発祥ですjkとshpの組合せﾝｧ゛゛゛゛ (2020年10月8日 1時) (
レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - えなさん» ありがとうございます！そう褒めてくださるととても嬉しいです…！まだ続編は決めてませんが、そのときはまた見ていってくれると嬉しいです(*´ω`*) (2019年3月8日 10時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。貴方様の綴る物語が大好きで、短編の中にも夢主ちゃんの想いや情景が繊細に書かれていて読みながらとても心を動かされています。別作品もあってお忙しいとは思いますが、次回作があるのであれば心からお待ちしております…！ (2019年3月8日 3時) (レス) id: 4d21cb4889 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます！カクテルは自分の中でも一番良作だと思っているのでとても嬉しいです。期待に添えるよう、頑張っていきますね！ (2019年3月3日 2時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 素敵です…特にカクテルの話が好きで何回も読み返してしまいます。これからも頑張ってください！！ (2019年3月3日 0時) (レス) id: db3c90213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜有 | 作成日時：2019年2月19日 14時
