3 ページ26
「あ、あの、Aせ、せんぱっ」
「使用するならちゃんと言ってからにしてくれ。失くしたかと思っただろ」
「へ？」
俺に怒られたり、引かれると思っていただろうショッピ君はまさかの俺の発言に驚いているようだ。
「え、先輩？正気っすか？」
「正気だけど」
股間あたりのスボンがテントを張っているのを無視しつつ、コネシマの要件ことノートを無事見つけ出す。後ろでショッピ君があたふたしているのを感じる。ちょっと可愛い。
「いや、……まぁいいかなって。ちゃんと洗濯して返してくれよ？もしくは新品にしてくれ。ナニに使ってるかは知らんけど」
「は、はい……」
何故か引いてるショッピ君の視線は無視しよう。
「……正気っすか？」
「お前が狂気なのは確実だろうけどな」
うっ、と言葉に詰まるショッピ君の横を通り過ぎてドアに向かう。下手に刺激すると怖いからいつも通りにしてるだけだって。安心しろよ。
……いや何をだよ。
「分かってるだろうけど、明日二時間目だから持ってきてくれよー」
と、後ろ手で挨拶をして部室を去った。
なるほど、犯人はショッピ君だったのか。意外だ。どこでどんな化学変化起きてストーカーになったんだアイツ？そこまで接点は無かったと思うけどな。
まぁレジの店員にストーカーする話は聞くし、よくあることだろう。いやよくあったら駄目だわ、みんなは犯罪行為はしちゃ駄目だぞ！！
なんてことを一人頭の中で考えながら、俺は授業に間に合うように駆け足で教室に向かったのだった。
それから何故かグイグイ来るようになったショッピ君の対応に明け暮れるとは、この時の俺が知る由もないのだが。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 183人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
百瀬のえる(プロフ) - 25歳shpおじさんとjkちゃん狂おしいほど好きです先生生徒好きは実はここ発祥ですjkとshpの組合せﾝｧ゛゛゛゛ (2020年10月8日 1時) (
レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - えなさん» ありがとうございます！そう褒めてくださるととても嬉しいです…！まだ続編は決めてませんが、そのときはまた見ていってくれると嬉しいです(*´ω`*) (2019年3月8日 10時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。貴方様の綴る物語が大好きで、短編の中にも夢主ちゃんの想いや情景が繊細に書かれていて読みながらとても心を動かされています。別作品もあってお忙しいとは思いますが、次回作があるのであれば心からお待ちしております…！ (2019年3月8日 3時) (レス) id: 4d21cb4889 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます！カクテルは自分の中でも一番良作だと思っているのでとても嬉しいです。期待に添えるよう、頑張っていきますね！ (2019年3月3日 2時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 素敵です…特にカクテルの話が好きで何回も読み返してしまいます。これからも頑張ってください！！ (2019年3月3日 0時) (レス) id: db3c90213f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜有 | 作成日時：2019年2月19日 14時
