扉の向こう※男主 ページ24
※ショッピ君が気持ち悪いです。
「すー…はぁー……先輩の匂い最高…」
そう言いながら俺の体操着の匂いを嗅いでいる後輩、ショッピ君を俺は扉の隙間から眺めていた。
事の発端は最近物が変になくなることからだ。変にってのは、無くしたあとはちゃんと帰ってくるから。
「つっても、お前は前からよく無くすやんけ」
「うるさい」
同じクラスのシャオロンに相談してもちゃんと取り合ってくれず、「むしろ新品になって帰ってくることもあるし、ええんちゃうん」などとふざけたことをぬかしてくる。殴ろ。
「まぁストーカーやろ」
「うーん……なのかねぇ」
はじめは消しゴムなど些細なものだった。けど最近になってはどんどんエスカレートしていき、遂には絶賛体操着行方不明中。
「しかしそめっちゃ気持ち悪い奴やな。男でも女でもキモいわ」
「せやな。ちゃんと洗濯されて返されてくるところがまた怖い。柔軟剤の匂いも同じだし」
「危機感をお前はもっと持てや！」
と、シャオロンに叱られた後はその場を離れてサッカー部の部室へと向かう。まだ部活の時間じゃないし、そもそもサッカー部じゃないけど。
ならなんで行くかって、コネシマにパシられました。飲みモン奢るって言うから、ね？
コネシマから借りた鍵を指でくるくる回しながらサッカー部の部室の前にへと立つ。昼の休み時間、まだ時間に余裕はあるしあいつが置き忘れたっていうノートも見つかんだろ。
鍵を鍵穴に入れて、差し込む。そして開けようとしようとドアノブを捻ろうとした瞬間、声が聞こえてきた。
「…ぱい、先輩…」
まさかの人がいる、という状況に人嫌いの俺は驚いてそのまま固まってしまう。
え、誰……いや、聞いたことある声だ。
耳を澄ませる。ラッキーなことにここは人があまり通らない場所にあるから、俺が棒立ちしていても不信がれることはない。
「先輩、先輩…はぁ、……すー…」
ドアの先から聞こえるは男の甘い声。まさかここで盛ってんのか！？と思ったがどうやら一人分の声と音しかしない。
てか、この聞き覚えのある声。
何回聞き直してもショッピ君なんだよなぁ……
彼の声はなかなか特徴的だし、サッカー部でここの鍵持ってるのは部長のコネシマと副部長の彼しかいないのは知ってる。
えー、どうしようか。ぶっちゃけコネシマの物なんて無視してもいいけど、鍵をかける音で気づかれたらなぁ…うーん。
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百瀬のえる(プロフ) - 25歳shpおじさんとjkちゃん狂おしいほど好きです先生生徒好きは実はここ発祥ですjkとshpの組合せﾝｧ゛゛゛゛ (2020年10月8日 1時) (
レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - えなさん» ありがとうございます！そう褒めてくださるととても嬉しいです…！まだ続編は決めてませんが、そのときはまた見ていってくれると嬉しいです(*´ω`*) (2019年3月8日 10時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。貴方様の綴る物語が大好きで、短編の中にも夢主ちゃんの想いや情景が繊細に書かれていて読みながらとても心を動かされています。別作品もあってお忙しいとは思いますが、次回作があるのであれば心からお待ちしております…！ (2019年3月8日 3時) (レス) id: 4d21cb4889 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます！カクテルは自分の中でも一番良作だと思っているのでとても嬉しいです。期待に添えるよう、頑張っていきますね！ (2019年3月3日 2時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 素敵です…特にカクテルの話が好きで何回も読み返してしまいます。これからも頑張ってください！！ (2019年3月3日 0時) (レス) id: db3c90213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜有 | 作成日時：2019年2月19日 14時
