夢は現実を覆せない ページ24
「A！」
きれいな花畑で、恋人の名前を呼ぶ。
いくら追いかけてもAは遠く遠くへと離れていき、名前を呼んでも彼女は俺を見てくれない。
「Aってば！なんでこっち見てくれないんすか！」
我慢しきれずに叫ぶ。
俺はただ彼女と共に生きたいだけなのに。
Aはやっと振り返った。
きれいな黒髪が揺れる。
「＿＿」
「なに、なんて言ったんすか？遠くて聞こえないねん」
Aの小さい唇が何かを訴えようと開く。
けどそれは何も俺に届かなくて、もう一度言ってくれと近づきながら俺はまた叫んだ。
「ショ＿ピ＿」
「どうしたん、A？Aってば」
Aは立ち止まっている。
周りに咲く花がAを表していた。
「もう離れへんで。寂しくて不安になるじゃないっすか」
ようやくAの近くへと寄れた。
「俺はAのことしか見てへんのに、どこ行こうとしてたんすか？」
何処へとも行こうとしないAに安心し、抱きしめようと腕を伸ばす。
「こっち見てないのは君じゃない」
「……え」
ふと後ろから声が聞こえた。
彼女の声。
けど、今まで聞いた中で一番鮮明でおぼろげな声。
「私しか見えないのは見てないのと同じなんだよ」
声は震えていた。
きっと今にでも泣き出しそうな声。
抱きしめたい、なのに体は動かず目の前にいるAは目を閉じながら俺を見ていた。
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夜有(プロフ) - 百瀬のえるさん» ありがとう御座います！いつかまた会えるときが来ましたら、そのときはよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (
レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 更新ありがとうございました！大好きです！！お疲れ様でした！ (2021年1月1日 23時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - はい！それではお願いします！ (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 黒音さん» あ、いえ！その可能性も考えてたのにそこも確認してなかった私もすみませんでした。リクエスト承りました！ (2019年10月15日 16時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - 返信ありがとうございます!個人的にはハッピーエンドがいいですが作者さんの書きやすい方で良いですよ(それと夢主が死んだ後の事なのですが前世の時の事です。分かりづらくてすみませんでした) (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜有 | 作成日時：2019年4月7日 22時
