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「藤原結構上手いのになんで大橋と組んでんだろ?」
「大橋じゃなかったらもっと上目指せるのにな。」
ロッカー室から聞こえてきた声。
俺がおらへんかったら丈くんは上目指せるん?
俺が丈くんの足引っ張ってたんや。
そこから逃げ出すようにレッスン場を飛び出した
途中「大橋!」って丈くんの声が聞こえた気がしたけど、無視してがむしゃらに走った。
走って走って、結果自分がどこにおるのかもわからなくなった。
スマホもカバンも置いてきたまま。
疲れ果てて近くのマンションの階段に座り込んだ。
どれくらいそこにいたのか、ポツポツと雨が降り出してきた。
そのうち本格的に降り出した雨は俺をあっという間にずぶ濡れにした。
行き交う人は俺の事を見て見ぬふり。
俺ってほんまにここにおるんかな?
誰の目にも俺なんてうつってないんちゃう?
ますます雨は強くなる。
このまま俺なんていなくなればいいんや、そう思った時
Aちゃんが俺を見つけてくれた。
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作成日時:2019年7月28日 19時