【wrwrd】好きって言うから聞いとけ先輩！！！【ut】 (ページ3)

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告白3回目！ページ3

「あの子なんであんなに俺が他の女に会っとるタイミングで俺のこと発見するんやろ。てか別にあの女はそういうことじゃないんやけどな～～～！」
「はぁ、まぁた信じて貰えんかった。どないしたら信じてくれるんや。」

見送った背が完全に見えなくなった頃ぐしゃぐしゃと髪を乱しながら悩む。

今までありとあらゆる女性とお付き合いしたり、遊んだりしてきたが彼女のようなタイプと出会うのは初めてだった。

最初は直ぐに諦めるだろうと思っていた告白も今日までずっと続いている。ちなみに100回までは数えていたがそこからは数えるのをやめた。
正直はじめは"なんやこいつ"ぐらいでそこまで顔も好みじゃなかったし適当に流していたのだが次第に絆されたというかなんというか──。

とにかく自分は本当に彼女のことが好きなのだ。
と言っても当の本人には全く信じて貰えないのだが。

好きって言って信じて貰えないのは何故なのか？

日頃の行いか、と納得できてしまうあたりがもう駄目なのかもしれない。といっても、だ。最近(正確に言えば彼女に惚れてから)は全くと言っていいほど女絡みのことで問題を起こしていない。

なのに！一切信じて貰えへん！！！！

もはや笑う他なかった。彼女に消せと言われたら今までの女の連絡先全部消しても構わない、自分はそれぐらいの覚悟なのだがどうして？

彼女のことを考えるとグツグツと頭の中がゆだっていくような、心臓の辺りがじんわりと暖かくなるような、なんとも言えない感情に襲われる。
いつの間にか彼女のことが頭に浮かんで、急に心臓が早く脈打ったり、ちょっとしたことで嬉しくなったり悲しくなったりする。

こんなにも彼女の存在が僕を埋めつくしているのにこれ以上何を差し出せばいいのだろうか。

わからない、こんな感情になったこと今までに一度もなかったのだ。

もしかしたら自分は人生で初めて恋に落ちて、恋慕の情を抱いているのかもしれない。
どうしようもない程の大きな感情に支配されている、そのことをどうか知って欲しい。

そう思って毎日行われる告白に対して彼女の好きと言う気持ちと釣り合う程のこの身を焦がすような想いを伝えているつもりなのだがさっぱり伝わらない。

好きの度合いは言った数で決まるのか、それとも1回の重さで決まるのか。そんなもの誰にも分かりはしないことぐらい知っている。それでも考えずにはいられない。

どうか1回でも早く伝わりますように。

吹き込んだ生ぬるい風が頬を撫でた。