好きって言ってよ…【キヨ】

32〜余命○時間〜 ページ45

※今回ほんとに会話文





『なんか…あった？』

拓也が不機嫌にならないように顔を覗かせながら聞く

き「……さっきさ」





〜〜数時間前〜

キヨ目線

き「えっと…Aは？」

Aが運ばれたあと、俺はお医者さんの所へ行く

医「外出許可をしたのは私ですが、」

医「今日だけで病状が悪化してしまって…」

医「持って後、数時間かと…」

〜〜〜〜〜〜〜

『そうだったんだね…』

き「嫌じゃねぇの？」

『嫌だけど、もう変えられないから』

私は病院の窓から見える木を見る

き「………」

『ねぇ拓也…？』

き「なんだよ…っ」

今にも泣きそうな声をしながら私の方を見る拓也

『幸せだったよ』

き「……」

『ほんとに』

き「それだけかよ」

『え？』

き「幸せだった！？それだけかよ！お前は残ってくれねぇのかよ！！」

私の方を向いて怒鳴る拓也。

『………』

私は黙る事しか出来ない。

き「それに…まだまだしたいことだっていっぱいあるんだよ！」

き「まだ一緒にやりたいゲームもあるし！」

き「まだまだ伝えたい事だってあるんだよ…！！」

き「好きだって…！」

『…！！』

『ふふっ』

き「は？」

『最後に聞けてよかったよ』

『ありがとう……大好きだよ…』

『またね』

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