「恋」って…

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そうやんな。






今１番何が何なのか分からんくて戸惑ってるのは康二やんな…






偶然出会った見ず知らずの男に良くしてくれて、それなのに俺の部屋から、自分のことを事細かに調べた紙が出てきたら、そりゃ戸惑うよな。







まず騙していたことを謝らなくちゃ…







「…最初っから話すから聞いてほしい…


俺が康二とあの雨の日に出会ったのは偶然じゃないねん…」







俺の事務所には対象者に仕事のことがバレたときの対応の仕方がきちんとある。







ほんまは、今後の仕事に関わるからバレた時は自己責任にして、別れさせ屋のことを話してはいけない。








まあ、自分はストーカーでした〜みたいな感じで片付けなあかんねん。







それが、うちの事務所の規則や。







でも、康二には全てを話したくて、仕事のことも正直に話そうと思う…







「まずな、俺、アルバイトをクビになった言うたけど、仕事してんねん。

恋愛に関する依頼を解決する仕事やねんけど、まあ、いわゆる別れさせ屋ってやつ。」






それまで静かに話を聞いていた康二が、自分の手に持つ書類をもう1度まじまじと見始めた






「別れさせ屋なんてほんまにあるんや…

…で？俺と関係持ってた誰かが龍太くんのとこに依頼に行って？俺と女たちを別れさせようとしてたってこと？」









まだ少ししか話してないのに、今日の康二は察しが良すぎる。






ほんとのことを言い当てられて俺は頷くことしか出来ない…

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