108 ページ8
「…え？Aインターン？」
「そ、今日先輩呼びに来てすぐ出てった。」
「なんか、芦戸怒ってる？」
「怒るでしょ。私たちの可愛いA泣かせたんだもん。というかなんでそんなに拗れてるの。切島がバカだから？」
「い、言い過ぎじゃね…？」
思ったより怒った芦戸に瀬呂がケラケラ笑う。
笑ってくれて良かったけど、
俺はそんなにAのこと泣かせたのか。
「足りないくらい！なんでそんな拗ねてんの」
「……､から」
「聞こえない」
「嫉妬してんのとかかっこ悪いとこ見られたくなかったらから！！」
「だっさ」
容赦ない芦戸の言葉に、切島が崩れ落ちた。
女子ってほんとこういう時手加減しないよな。
「泣いてたのか。呆れて怒ってたりすんのかと思った。」
「何考えてるのか分からないって、誤解させちゃったって泣いてたよ。」
「謝らねえと…インターンどんくらい行くんだろ。」
「俺のせいで二人の時間無くなった？」
「いや、瀬呂のせいじゃねえよ。むしろ言えたなら良かった。」
「あ、ふたりの間にはなんも無いんだ。」
「さっき芦戸がだっさといった切島の漢気のおかげで」
「そこが何も無いのは良かったけど、Aがあんなに泣いてたの本気で可哀想になってきた」
切島は泣いてたの知らねえもんなあ。
昨日、真っ赤に腫れた目で
それでも俺がノックしたドアを切島だと思って
好きな子泣かせるほどこっちが痛いことってないのに。
好きな子が切島見てる笑顔が目に入った時より痛い。
「Aいつ帰ってくんの」
「なんか長期…らしくて、1週間はいるって」
「電話とかしていいもんなんかな」
「1週間何もしないよりいいんじゃない？」
「うわ、ごめん。そんな長期って知ってたら俺に時間くれなんて言わなかったのに。」
「いや、いーよ。俺は俺でちゃんと話すわ。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なつとん(プロフ) - ♡さん» ありがとうございます…！！三角関係?もすれ違いもまともに書けたことないんですけど、ちびちび頑張っていきます、コメントめちゃくちゃ活力ですありがとうございます！！ (2023年1月30日 8時) (
レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 瀬呂ｰｰｰｰｰｰｰ！！！The･メインキャラではないのに人気ありすぎの瀬呂の恋にすごくきゅんきゅんしてる。。 (2023年1月30日 2時) (レス) @page3 id: efa07b04ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なつとん | 作成日時：2023年1月29日 23時
