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どのくらい時間が経ったのか、
ドアをノックする音で目が覚めた。
「鋭児郎…？」
そう思って開けたドアの眩しさに目を細める。
不明瞭な視界でも彼では無いことはわかった。
「ごめん。俺。」
「瀬呂くん」
「寝てた？ごめんな。」
「ううん。どうしたの？」
なんの用事かより、辛そうな顔が気になった。
瀬呂くんの右手が私に伸ばされる。
頬に触れそうになったところで引っ込められた。
代わりに何かを持った左手が私に差し出された。
「…これ、リカバリーガールに湿布貰ってきた。」
「ありがとう…」
「大丈夫？」
「大丈夫！足もうそんな「違う。切島と。俺のせいで…ごめん」
「なんで、私が落ちたのを受け止めてくれたんだよ。瀬呂くんは何も悪くないよ。」
「だって今2人喧嘩みたいになっちゃってんだろ。」
「うん…でも、また明日ちゃんと話すから。瀬呂くんは謝らな「違う。俺のせいなんだ」
苦しそうな彼の顔が辛い。
何がそんな風にさせるんだろう。
瀬呂くんがいなかったらもっと大怪我してたはずだ。
鋭児郎だって誤解を解けばちゃんと
「あの時、切島にLINE返さなかったんだ」
「え？」
「心配してただけじゃなくて俺も行くから場所教えてくれって。それに俺、返事しなかった。」
「瀬呂くん…？」
項垂れる彼の表情が上手く見えない。
だけど、彼がどんな気持ちで今私の前にいるか
何となく想像がついてしまって、
何も言われてないのに涙が出そうになった。
「Aと2人が良くて、こんなの今しかないって思ったから。ごめん。俺の事ばっかで。結局悲しませた。」
「瀬呂くん、私「待って。まだ振られる準備はできてねーんだわ。」
やっと顔を上げてくれた彼が、
無理やり口角を上げる。
そんな顔、見たくなかった。
そんな顔をさせたのは紛れもない私だ。
「だから、まじで謝りたかった。切島にも俺から謝る。その後で伝えに行かせて。」
まだ苦しそうな顔してるのに。
なんて言えば正解なんだろう。
「…ごめん。足捻ったのに長話して。」
「ううん」
「じゃあ、おやすみ」
躊躇うように1回頭に手が置かれてくしゃっとやられた。
何も言えなかったし、動けなかった。
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なつとん(プロフ) - ♡さん» ありがとうございます…！！三角関係?もすれ違いもまともに書けたことないんですけど、ちびちび頑張っていきます、コメントめちゃくちゃ活力ですありがとうございます！！ (2023年1月30日 8時) (
レス) id: d157acdb5e (このIDを非表示/違反報告)
♡ - 瀬呂ｰｰｰｰｰｰｰ！！！The･メインキャラではないのに人気ありすぎの瀬呂の恋にすごくきゅんきゅんしてる。。 (2023年1月30日 2時) (レス) @page3 id: efa07b04ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なつとん | 作成日時：2023年1月29日 23時
