Hmieさん短編集 (ページ31)

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ヤンデレページ31

「いっ、たい！！もうやめて、はまく…」

「悪いんはAやろ、いうこと聞きや？」

案の定、逃げようとしたことが彼にバレてしまった。

「やっ、やめて、」

「こっから出ていったらあかんって、俺教えたよなぁ？」

笑顔が怖い。目が笑っていない。
こんな彼は久しぶりに見る。

「あーあ、最近ええ子にしてたから、やっと俺のこと好きになってくれたんかなー、って思ってたのに」

ガッと私の顎を掴んで、無理矢理彼の方を向かされる。

「残念やわ、ほんま。俺はこんなに好きやのに」

彼の瞳に映る自分は完全に怯えきっていて、情けなく涙を流している。距離の近さにもドキリとする。

「まぁええわ、また一緒に過ごそうな？今度は逃げられへんように、頑丈なやつ買うてきたから」

チャリっと鎖の音が聞こえる。赤くなっている足首に、また新たな"それ"がつけられる。逃げやうと思えば、今彼を思いっきり突き飛ばして逃げられる、きっと。けれどそんなことをして、失敗したときにどうなるか、なんてことを想像すると怖くてできない。

「ん、これでよし。ほな、今から頑張ってな？」

首筋に彼の舌が這う。ピリッとした痛みに耐えながら、行く末を見据えて、私は逃げるように目を閉じた。

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R系の続きを別作品として出してます。