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あ、そうだ!
「みっくん!今日の放課後あいてる?」
昼休み。
みっくんにそう聞くと…
「まぁ、空いてるっちゃ空いてるけど…何?」
あきらかに嫌そうな顔をするみっくん。
「数学教えて?」
勉強が得意なみっくんに私はそう言った。
「え、またかよ…」
「お願いお願いお願い」
だって…
明日は私が1番苦手な数学の小テストなんだもん…
「ね、お願い…」
私は全力でみっくんにお願いした。
「ったく…分かったよ」
嫌な顔しながらもみっくんは絶対にOKしてくれる。
こういうとこもやっぱり好きだな。
「ありがとう…みっくん」
みっくんにそう言うと…
「何だよ…ちゃんとお礼言うなんてAらしくねぇな。」
「そんなのお礼ぐらいするもん。」
.
.
そして…放課後。
教室には私とみっくんの2人だけになった。
「ちょっとまっててね。」
みっくんにそう言い、
今日、日直だった私は先生に日誌を渡しに
職員室に向かった。
.
「失礼しました。」
先生話長かったな。
職員室に入ると運悪く先生の長い話に
付き合わされた。
早く戻らなきゃみっくんが怒っちゃうじゃん。
私は急いでみっくんが待つ教室に向かった。
.
.
「みっくん、ごめ……え?」
何で…。
楽しそうな笑い声。
教室に戻るとクラスメイトの女子2人と
みっくんの3人で机に教科書を広げ
勉強をしていた。
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作者名:なっつん | 作成日時:2019年4月20日 15時