-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ20)

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#59 ページ20

「めっっちゃおいしい！！！！！キヨありがとう！！！！！」

抱きついた

返事がないキヨを不思議に思い私は顔をあげる

そこには赤面して固まっているキヨがいた

…へ？

牛「大胆…！」
ガ「やりますなぁ…」
ヒ「ﾜｧｵ」

３人の反応でキヨはプルプルと震えだし

『う、うるせぇぇえええええい！！！！！！』

今にも噛みつく勢いで叫んだ。

一瞬静まり返った宴は再び活気を取り戻し、キヨは私の頭を撫でると

『…そういうこと、誰にでもすんなよ』

と私を剥がしてデコピンした

「いでっ、」

.
.
.

三時間ほどして解散の流れになりガッチさん牛沢さんはレトさんを介抱しつれていくことに、フジさんとヒラさんはこーすけさんを介抱することになった。

牛「今日はありがとな、ちゃんとその子送れよ！」

ガ「レトさん歩いて～」

レ「ぅぅぅ…」

こ「俺はｧなぁ！！」

ヒ「はいはい～」

フ「キヨあとは頼んだ、んじゃねAちゃん」

残された私とキヨは寒い風に揺られていた。

うー、さむっ

『家まで…送るわ、』

「うん」

キヨはお酒をあまり飲まなかったのか、酔っている気配がない。

私もソフトドリンクしか飲まなかったせいか全然ふわふわしなかった。

無言で歩く時間がなぜか緊張する、

『今日…どうだった？』

静寂の中に通る声は寒そうで、

「凄い楽しかった！美味しかったし！」

私が満面の笑みで答えると満足そうに笑う。

そのあとも少しだけ会話をして歩いていると、私が住んでいるマンションの前に着いた。

はぁ、もうお別れか…

『じゃぁ、暖まって寝ろよ』

優しく私の頭を撫でるキヨ

もうちょっとだけ一緒にいたい…なんて言えない

口にできない気持ちを溜め込みながら見上げて返事をする。

「…うん、キヨも気を付けてね。」

私を見下げるキヨはじーっと私を見つめて、

私の肩をﾄﾝｯと押す

「わっ、」

バランスを崩した私はエントランスの扉にもたれかかる

ｽｯ

もう、危ないよと声を出そうとしたとき腕が伸びてきて壁ドンをされる

『…』

「へ、…？」

ゆっくりと顔を近づけて目線を合わせるキヨ