-実況者- 【私が必要なんでしょ？】② (ページ1)

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家の玄関を閉めた私はその場に座り込んだ。

すきって、言って返してもらってない…

てっきり両想いだと思っていた。

これから彼女だ！と勝手に勘違いしていた。

レトさんの"それは付き合ってないよ"が、現実へと私を引き戻す。

一回やったくらいで浮かれちゃって、馬鹿みたい…。

私はスマホも見ずに身支度を終わらせて、布団へと入った。

湯冷めした体は芯から冷えていて、布団の冷たさが一人だと感じさせる。

私は隣にできた隙間を手で撫でた

「っ…、」

涙が頬をつたう、気づけば私は眠っていた。

朝の光で目を覚ます

「んんっ…」

日課になりつつあるスマホを無意識にいじる。

キヨからのlineが丁度通知される。

キヨ会える日ある?

スクロールして今まできていたトークを確認する。

キヨ帰ってきたぞーーー!
キヨお土産買ってきたぞ
キヨおーい
キヨなにしてんのー
キヨ俺なんかした?

これら全てが昨日の夕方に送られていた。

なんかした…って、なんでわかんないの？

…勝手に勘違いしたのは私だもんね。

私は平静を装って返信する。

A今日も明日もバイトだからしばらく無理かな。
Aおかえり、お疲れ様

これで…いいよね？