生まれかわって毒を飲み込む【H×H】

26話 ページ25

正直に言います。
あの後すぐに寝てしまいました。
だってお風呂入ったあとで疲れがどっと来ちゃって…

あ、ベットはちょうどゲストルームがあったみたいでそこを借りますた。

めっちゃ快眠だったわ。
家だったらイルミが顔面目の前にして起こしてくるから毎朝心臓に悪いったらありゃしない。

んで今、クロロと朝のコーヒーブレイクをしております。

んふふ

あれだよ。たしかクラピカと車の中で話してた時に言ってたヤツだね…ぐふふ

推しを近くで眺めて漫画で出てきてないところを生で見れるって言うのはありがたいねぇフフフ

「そういえば昨日は寝れたか？」
思い立ったように言う彼、その優しさに浸りつつ私は答えた。

「はい。思っていたより、疲れが溜まっていたみたいで…でも今はだいぶ楽になりました。」

本当にありがとうございました。と、深く頭をさげる

そしたらクロロはいきなり笑いだした。

疑問を抱えつつ聞いてみると、

「フッ…いや、イルミと比べると、本当に礼儀正しいなと思ってね」

「そうですか？」

「あぁ。まだ少しの付き合いだが、それくらいはわかっているさ。あいつ遠慮がほとんどないからな」

「そう…ですか」

なんだか不思議だ。兄の新しい一面を見つけられてなんだかポカポカとするような、嬉しい気持ちになった。

なんだかあんまり感じたことの無い感情だったので違和感がすごい。


あ

てか兄さんに連絡するの忘れてた…

いきなりただでさえ青白い顔がさらに青くなって、心配してくれたのか、声をかけてくれる。

が、しかしだ。
コレはかなーりまずい状況だ。

携帯の着信を見てみると、


不在着信 86件

メール184件

という凄まじい数の通知を見て、私は今日が命日かと悟った。

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