【改】 ホームシェアなんて聞いてないっ！【名前変換オリジナル】

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「えー、さっそくですがー…」





HRで決まった学級委員長は、

柊冬馬くん。




明るくて元気な、ノリのいい男の子だ。





そして……





「…何言えばいいの、」


「合唱のやつでしょ、」





隣で補佐をしているのは、




なんとなんと亜美なのだ。





まあしっかりしてるし、


サバサバしてて関わりやすいからわかるけど。






「えっと、


新入生歓迎会として、

クラスで合唱をしないといけないんですが……



この中で伴奏と指揮してくれる人ー」





今までだったら伴奏は私に任されていた。


だけど、今回は裏で弾くんじゃない。




舞台の中央で、


ピアノを囲むように歌うのだ。





極度のあがり症である私は、


それだけは絶対に避けたいところなんだけど…






「ピアノとか弾けない弾けない。」

「それな？指が左右非対称に動かないわ。」

「指揮とか俺やったら崩れちゃうわー…」






……とまあ、なかなか候補者が挙がらない。






すると、






バチッ






亜美と目が合い、







ニヤリ





と笑った。






嫌な予感しかしなかった。







そして、






「はいはい！



伴奏者には、AAさんを推薦します！」








その予感は見事に当たってしまったのだ。








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「Aー？戻ってこーい」


「オーラが暗いよ？」






二人がそういうのも無理はない。






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『Aはピアノすごい上手いし、


伴奏者賞も連続で取ってるからです！』







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とまあ主に亜美のせいで、


私の意見は聞かれることなく


伴奏者となってしまった。






「もうホントに恨む……」


「なんで？A上手いじゃん！！」





「緊張するんだよ………」





ため息が止まらない。






「…A、」



ふと名前を呼ばれて顔を上げると、





「伴奏、大変だと思うけど、

俺も頑張るから、よろしくな、」






指揮者となった松本くんが

声をかけてくれた。





「……うん、こちらこそよろしくね。」






…………新学期早々、憂鬱だなぁ…







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