新たな1歩【神の力を持つ少女特別編】 (ページ32)

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目の前の敵が、

叫ぶように発したその言葉。

“ 個性が無くても、

あなたみたいなヒーローになれますか ”

かつての僕が、感じていたこと。

この人も、かつてはヒーローに憧れていた。

個性のことで、

ヒーローへの道を閉ざされた。

きっと、この事件に関わっていた敵たちは全員、

ヒーローに憧れていた。

目指していた。

でも、なれなかった。

………僕は、恵まれていたんだ。

オールマイトとの出会いで個性を受け継ぎ、

いろいろな人たちの支えがあって、

ヒーローへの道を進んでいる。

でも、この人たちは……

「ふぅ……

少し感情が乱れてしまいました。

助かりましたよ、

自分への劣等感を感じている人が、

この学校にもいてくれて。

…………出ておいで、

私のかわいいお人形。」

敵がそういうと、

カツ、

カツ、

カツ、

ヒールの音が響いた。

……………敵側の協力者、

僕たちは言葉を失った。

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『Hero Schoolで出来た、

初めての友達なの。』

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「な、んで…………」

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「紹介するよ、

私の有力な協力者、

硬坂絢乃。」

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