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教室に着いても、その手は離されることなく。
そしてまだ時間が残っていたせいで、彼と休み時間を過ごすことになる
変に注目を浴びてるし……恥ずかしすぎる
でも彼が明るい賑やかな人ということもあって、周りからは弄られているように見えているだけらしい
『星野ちゃんっ』
そう言う彼はきっと根は優しい良い人なんだろう
さっきからずっと小声で、私が席に座ると手を離さずその前の席にこちらを向いて座った
『あれ、夜久って星野の事なんて呼んでたっけ…』
周りに聞こえないように小声にしてくれているんだろう
私が彼のように騒ぐ人間ではないから。
『まあいいか。Aちゃんっ』
…この呼び方は…
｢…友くんしか呼ばないよ｣
私が答えると何故か嬉しそうにしてくれる
表情が少し変わるから何となくわかる…気のせいだったら恥ずかしいけど
｢…あの…手を…｣
意識しなければ何ともないけど、意識すると急に鼓動が早くなる
すると彼はその反応を楽しむように、私の手をさらに握って甘く微笑む
『じゃあ教えて欲しいなぁ』
目を細めてニコッとすると、頬杖を付いていた手を離して私の髪に触れた
……心臓が持たないよ…
『髪サラッサラじゃんって…
あははっ！顔真っ赤！』
経験豊富な貴方とは真逆の世界に住んでいるんだから…！
恥ずかしすぎるし、時々彼が醸し出す甘い空気が少し歯痒い
早く休み時間終わって〜…
そう思いながらもまだあと少しある。
『じゃあトモと何してたのか教えてよ』
彼は笑い終えた後、少し考えてそう言った
その時ちょうど隣の通路。
彼の背中の奥に見える姿に視線が移る
…………黒尾くん…
恐らく、実行委員の仕事を終えて教室に戻ってきたんだろう
この状況が恥ずかしくて私は目が合った黒尾くんから目を逸らした
…！！
それを見ていたのか彼は後ろを振り向いた
まずい…と思いつつも、結局の所私の後ろの席は黒尾くんだから向かってくるのは当たり前。
……これ見られたくないなぁ…
そう思っても手が離れることは無い
隣を通ると当たり前のように黒尾くんは驚いていた
黒｢……何してんの？｣
………見てる
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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´；ω；｀)そして嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2020年5月26日 21時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます！！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです！ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです！！！続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PUPU | 作成日時：2020年5月5日 11時
