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いきなり聞こえた声に、私もリエーフくんも研磨くんの方を向けた









そしてそのままリエーフくんと目が合うと、お互い思わず笑みが溢れた








お互い頭に浮かんだのは多分、"照れてる"









「……研磨くんは優しいから」








研磨くんがそんな事をしない人でも、優しいのは変わりない







私はリエーフくんにそれを伝えたかった








灰「じゃあ、研磨さんはAさんが好きなんですか?」









?!?!





何故にそうなる…!







研磨くんも驚いたのか、少しピクッと肩を上げた






「…いや、リエーフくん…話…」







灰「聞いてましたよ!しっかり!






Aさんはあと少しで研磨さんに落ちる!ってとこまで来てるんです!





って事は研磨さんはAさんの事が…」








…………………







…いや、どういう事。







「…ならない、ならないから。




そういう事じゃないんだってば…」








話が噛み合ってるのかかみ合ってないのかよく分からない。








すると翔の声が響き、そのままリエーフくんはそちらへ行ってしまった









こちらの空気。







………初めの時より気まずいよ








研磨くん携帯を置くと、ベンチの上で小さく三角座りをして顔を伏せた








その時にチラッと見えた耳は赤くなっていて、私はすぐに見て見ぬふりをした








そういう会話をしたかった訳じゃないのに…








孤「…だから面倒臭いって。馬鹿だから」








すると研磨くんは伏せたまま小さくそう発した








………うん、何となくわかったよ








…でも……………








「でも研磨くんは頭がいいから、そうなる事を分かってたでしょ」








"…余計な事も言わなくていい"








あの時、研磨くんはそう言って私の腕を引いた








「…ありがとう



あの様子は、近くにいたリエーフくんにもバレてなかった」








リエーフくんを知っている研磨くんなら予想が出来る






それを踏まえた上での行動








そう考えると、さらに研磨くんの優しさやかっこよさが溢れ出す









「…私の方が歳上なのに、みっともない」








助けられてばっかだよ






研磨くんに心を許して正解だったのか、失敗だったのかわからない








「頑張るよ」





孤「頑張んなくていい」







私が言うと、ずっと黙っていた研磨くんが返すようにそう呟いた

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PUPU(プロフ) - あははははさん» 強引なワガママを無理やりねじ込みました…申し訳ないです… (2021年1月6日 21時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
あはははは - ワガママしすぎwおかしいw (2021年1月6日 20時) (レス) id: 0050c00856 (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - 瑞稀さん» そんな…!(´;ω;`)ありがとうございます!いろんな意見を取り入れて、別ルートも作るつもりです(^^) (2020年2月13日 12時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
瑞稀(プロフ) - すごく面白いです。感情移入して泣いてしまいました…笑 個人的には研磨落ちも見たいですがクロ寄りですかね…??どんな結果でも楽しみにしてます! (2020年2月13日 3時) (レス) id: 503fd2a4ac (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:PUPU | 作成日時:2020年1月14日 21時

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