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第九十三話_異能力を使わない理由 ページ10

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A「此れがあの時、私が異能力を使わなかった理由」



異能力でも沢山人を殺してきたからAは自分が発した何気ない一言だけでも相手を傷付けてしまいそうで怖かった



そんな自分を見かねた太宰が私に『約束』として異能力に制限をかけた
此れならAがもし無意識に人を傷付けてしまう事を言ってしまっても
側に自分が居るからそこ誰かに危害を加える前に対処できると



A「笑えるでしょ?人を助けたいって思えば思うほど私はそれから遠ざかる物しか持ってない」



自分自身を嘲笑うように言うAだがその瞳はどこか悲しげで泣きそうな感じだった
そんなAを見て敦は力強く「そんなことないよ!!!」と言う



A「!!」



敦「Aちゃんは僕を助けてくれたよ

あの日、君に出会わなければ僕は今此処にいない

虎の力でもっと多くの人を傷付けて迷惑を掛けてた

君が声を掛けてくれたから太宰さんと国木田さんと出会って

探偵社の皆と出会えて、鏡花ちゃんと出会えた

僕が今、探偵社員で居れるのは全部Aちゃんのおかげなんだよ」



A「敦……」



敦「だからごめんね。Aちゃんの事情も知らない奴が知ったような口振りで君に自分の理想を押し付けてた」



A「そんなことないよ

強くて頼りになる先輩を演じてたのは私だから

……だから幻滅したでしょ?

本当の私は誰よりも弱くて、太宰が居ないと何も出来ない」



前に進むと誓ったのに行き止まっている今の私を見たら織田作は怒るかな?



敦「幻滅なんてするわけないよ!

むしろ今まで気付いてあげられなくてごめんね

僕の知らないAちゃんの事が聞けて良かった

此れからはさ、僕も頼ってよ!

僕が力になれることなんてほんの少ししかないかも知れないけど

Aちゃんの助けになるなら僕頑張るから!」



A「ありがとう、敦」



その太陽のような眩しい笑顔を向けてくれるだけで私はまだ堕ちてないって思える



敦は私が助けてくれたって言ってたけど本当は違う



助けてもらったのは私の方だ



敦の隣を歩いてると私も自然に"(そっち)"側に居れてる気がする



錯覚だとしてもそう思わせてくれる敦の存在は私にとって道を示してくれる"太陽"なんだ

第九十四話_三組織異能力戦争→←第九十二話_行方不明



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時

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