第百話_私らしく生きればいい ページ17
.
A「中也に云われて心が簡単に乱れるほど私に隙があるのは事実
其れを太宰が補ってくれているし
織田作の『約束』に縛られている生き方は昔の私の方が自由に見えるかもしれない
"前に進んでいる"と思いたい私は無意識にそれらから目を背けていた
……太宰も其れに気付いていた」
太宰は別に気付かないように仕向けていた訳じゃないし
気付かせるように仕向ける方法だって幾らでも合った筈だ
A「私は沢山悩んで迷いながら"私らしさ"を見つけたい」
__安吾『笑って、泣いて、怒って、時には悩んだり、迷ったりしながら
Aさんはそんな経験を沢山して自分らしさを見つけてください』
安吾の此の言葉を忘れていた訳じゃないけど
私は此の言葉にも無意識に目を背けていた
太宰は其れを気付かせるためにタイミングを見計らっていただけ
"自分で気付く"ということが大事だから
A「其れを知ってる太宰は私が自分で考えて、行動できるようにしてくれてるだけ。四年前にしていた此の行動の意味はもう別物なの」
あの頃くれた安吾の言葉も織田作の言葉も太宰の言葉もいつも胸の中にある
何度も思い出して、心で繰り返す
A「"
時々こうやって壁にぶつかりながら思い出して振り返ればいい
そしたら今"少しだけでも"前に進めているかも知れない、変われているのかも知れない」
他人から見たらとても小さな変化かも知れない
でも、私にとって其の変化はとても大きな物だから
A「今日此処で里見A(わたし)はまた新たな一歩を踏み出す!」
織田作が望んだ生き方が今の私だとは思ってない
だからといって闇に堕ちる必要も光に居ても変われないと結論付ける必要もない
__だって私はまだ迷い子なんだから
A「『汚れつちまつた悲しみにの発動を禁じる』」
中也「!?」
自分の意志で異能力を発動したAに中也は動揺を見せた
ショルダーバッグから拳銃を取り出し彼に銃口を向ける
尾崎の時とは違い、其の手は震えてはいなかった
A「私の異能力は人を殺す事が出来る力
其れは否定しない。実際に沢山の命をこの力で奪ってきたんだから
……だから人を助けるために此の力を使うことは出来ないって思ってた
けど、其れは違うと今気付けた」
第百一話_此の力は私のだ→←第九十九話_貴方の声はいつも私を救ってくれる
813人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時