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第九十八話_退化 ページ15

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与謝野「確かにAの異能力はマフィアが逃すには惜しい力だ

でもね、あの子は(そっち)に戻る気なんてないよ

其れを無理矢理連れ戻そうっていうんなら

私らは其れを全力で阻止させてもらう」



中也「首領の命令に彼奴をマフィアに連れ戻す事も含まれている

彼奴の意思は関係ねぇ、元々(こっち)側の人間だ

太宰が奪った(もん)を奪い返す

其れを邪魔する奴は容赦しねぇ」



重力を操作して地面にヒビを入れる
二人は其れを見て戦闘態勢に入る



中也「さァ、"重力"と戦いてえのは何方(どっち)だ?」



A「やめて、中也」



来るはずがないと思っていた人物の声に与謝野は「なんで……!?」と驚きの声を上げる



A「望み通り来たよ、だから二人には手を出さないで」



中也「"今は"な」


余裕の笑みを崩さない彼にAは鋭い視線を送る
与謝野達を守るように前に立つと「用件は?」と中也に問う



中也「判ってんだろ?お前を連れ戻しに来た。戻ってこい、A」



A「嫌だと云ったら?」



中也「太宰を殺す」



A「ッ!?」



中也の言葉に目を見開く
だが此の言葉も嘘でないことは中也の目を見れば判る
いや、でも………



A「嘘だね」



中也「!」



A「私にそこまでの価値はない」



中也「随分と自分の自己評価が低いこと云うな」



A「そう?太宰の方がマフィアにとって利益が大きいのは確かでしょ?

そんな太宰を殺すより私を使って彼をマフィアに引き戻した方が

此れこそ美味しいものなんてないでしょ」



中也「俺にとって太宰の野郎が戻ってこようがこまいがどうでもいいんだよ。でも手前だけは違う。今、此処で連れ戻す」



A「中也は私が(こっち)に居るのは反対?」



中也「異能力もろくに使えず

自分の本質とは掛け離れた息苦しい生き方をしているくらいなら

引きずり落とされた方が俺はマシだと思うぜ」



A「そう生きるって決めたのは私だよ。だから邪魔しないで欲しい」



中也「邪魔……ね

彼奴が望んでいたお前の生き方が本当に此れなのか?

4年前のお前を知っている俺からしてみれば

今の生き方は4年前より退化してるように見えるぜ」



A「ッ!!?」

第九十九話_貴方の声はいつも私を救ってくれる→←第九十七話_もう一つの目的



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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» いえいえ!全然大丈夫ですよ!!こちらこそありがとうございます!!☺️☺️ (7月9日 10時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - 良かったあぁぁあ…すみません!!急かすようなことを言ってしまいました…、ゆっくり!気長に待ってるので!!応援してます!😻 (7月8日 8時) (レス) id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 布団になりたいさん» あります!!この後のお話もちゃんと考えてありますので!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (7月7日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
布団になりたい - えっ、これ終わっちゃったんですか…??続きありますか…? (7月6日 20時) (レス) @page49 id: 2f59deb4b8 (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 灯花さん» ありがとうございます!!もう少々お待ち下さい!!🙇💦💦 (6月16日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2022年5月1日 21時

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