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二十五訓 ページ28

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そして五人は無事春雨の船から脱出することが出来た



新八「アー、ダメっスね、ホントフラフラして歩けない」



神楽「日ィ浴びすぎてクラクラするヨ。おんぶ」



銀時「何甘えてんだ腐れガキども

誰が一番疲れてっかわかってんのか!

二日酔いのうえに身体中ボロボロでも

頑張ったんだよ銀さん!」




そんなやり取りを少し遠くから見つめるAに桂が声を掛けた



桂「混ざらなくていいのか?」



A「少し…貴方様とお話がしたくて」



桂「話?」



A「桂様は私の両親を知ってると言いましたが、私はその両親のことをほとんど覚えていません」



桂「………そうか」



A「それに、私は今将軍の娘です。いくら知り合いの娘だからといっても私と桂様はg……」



桂「言うな」



A「!!」



Aの言葉を遮り、桂は真っ直ぐ彼女を見ながら言う



桂「記憶が無くともお前はアイツらの娘だ

そして俺にとってもお前は娘みたいな存在で、妹みたいな存在だ

だから立場関係なしにお前が俺にとって大切な家族であることに代わりはない」



A「………」



桂「お前には頼れる兄がもう一人いる

だから、また困ったことがあれば俺も頼るといい

必ず力になろう」



A「ありがとうございます、桂様」



桂「桂様じゃない、『小太兄』だ」



A「!!」



Aはフッと嬉しそうに笑い、「うん!小太兄!」と答える
それを聞いた桂も満足そうに笑う



桂「ほら、さっさと行かないと置いてかれるぞ」



神楽と新八を背負ってAを待つようにゆっくり歩いている銀時の背中を見つめる




桂「またな、A」



A「またね、小太兄」



手を振りながらAは銀時達に向かって走って行く
「ヅラとは話せたか?」と銀時が呟くと「うん、話せたよ。銀兄以外にお兄ちゃんが居たなんてビックリしちゃった」と答えた



新八「銀さん」



神楽「銀ちゃん」



銀時「わァーてるよ」



A「?」



新八は銀時の腰に足をしっかり巻き付け自分で落とされないように態勢をとり
銀時は新八を支えていた左手を離し、Aの手を握った



A「!!」



それにビックリしてAは三人の顔を見る
優しい顔を自分に向けてくれる三人にAは嬉しそうに笑いながらギュッと強く銀時の手を握る



銀時「たくっ、おもてぇな、ちくしょー」



四人の姿に桂は優しく微笑んだ



桂「今度はせいぜいしっかり掴んでおくことだな」

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時

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