【男主】森の中の小さなお店【 BL 】

No,20 ページ22

？『僕を受け入れてくれないなら……要らないや』

悔し悲しそうな顔をして、そう言った。

そして、僕に目掛けて黒に何かを打って来た。

僕は急いで避けた、当たった場所がドロドロと、溶けていく……これ、ヤバイ？

A「ちょっ！落ち着いて！受け入れるから！」

これ、受け入れる、受け入れない以前の問題だよな？

？「ホント？」

顔色がガラッと変わって、ニコニコして来た。

A「本当です……」

？「じゃあ自己紹介するね！僕はニュクス！闇の精霊……
闇を自在に操り、真の夜を支配出来るんだ！そして、安静と混沌をもたらす精霊だよ」

A「は、はぁ……」

ニュクス「日本名は『七瀬 瑠衣』だよ。よろしくね！」

そう言って、僕に飛びついて来た。……闇か、じゃあ、光もいるはずだよな……。

瑠衣「どうしたの？光の精霊に会いたそうな顔してるね……日本には来てないよ」

A「……それより、魔法道具一式、返して」

闇の精霊は「良いよ」と言って返して来た。少しは警戒しないのかよ。

良し、使えるな……逃げるか……。

A「それでは失礼します」

飛んだはずなんだけど？おかしい……飛べない。

瑠衣「……どこに行くの？どこにも行けないよ？」

闇の精霊が手に鎖のようなものを持って、優しく笑っていた。あ〜、まさか、捕まっちゃった？

A「せめて家に帰らせて……」

瑠衣「やだよ、A……逃げるんでしょ？僕の元から逃げないでよ……」

子犬のようにプルプルしながら見つめてくるけど、僕悪いことしてないよね？むしろされてるよね？

A「はぁ……狐〜！精霊〜！助けに来いよ〜！」

瑠衣「僕以外の名前……呼んだ……」

なんなんですか、この人？嫌がらせ？独占欲強めなのかな？しかも、名前じゃないし……。

A「……すみません、瑠衣……さん……これで良いですか？」

瑠衣「A！……好き！」

絶対犬だよね……幻覚見えて来たし……それより、早く帰りたい。

A「何したら、離してもらえますか？」

瑠衣「一生離さないよ？」

怖い！めっちゃ怖い！ホラーだよ……ヤンデレですか？

うぅ、怖いよぉ〜……ヘルプ……まじヘルプ。誰でも良いから……口裂けさんでも良いから。








名前：瑠衣・リュクス
偽名：七瀬 瑠衣『ナナセ ルイ』

種族：闇の精霊

容姿・精霊：黒の影

容姿・人間：赤のメッシュがかかった黒髪。黒目。

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