ゲーマー少女、追われているんですけど。

声 ページ12

鬼サンが……鬼サンが……

は、灰になっちゃったよおおお！？

え、鬼は鬼でも吸血鬼でしたって！？

鬼だったの本当だったのね、ごめんね！？


そう思って灰を覗く。


「あ………りが……………」


もう今は灰になった鬼サンが私に言った…ような気がした。


『………………私はただ一緒にゲームしただけだよ………』


兄さんや白ちゃん以外の人から感謝をされる事に慣れていないせいか、素直に返事ができなかった。


…………………こちらこそ、ありがとう。



少しの時間とはいえ、一緒に私とゲームしてくれた。




残った鬼サンの着物の所から、綺麗に光る光があった。

何かと思って少し探ると、赤色の石が着いた首飾り。


______受け取って…………くれよな………………


私はその首飾りを首に掛けた。

名前も知らなかった鬼サンが笑ってくれたような気がした。

山の中→←温かい。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す