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夏が終わる。
窓から見える木々は依然として青々と照り輝いてはいるが、あれほどまでに騒がしく鳴いていた蝉の声はもうない。
蝉の一生は短いと聞いた。
彼らはその儚い命を主張するように、鳴いている。
私とは大違いだ。
この命に叫ぶほどの価値など存在しない。
ただ毎日を浪費するだけの器械的な私。
そんなもの壊れてしまえばいい。
コンコン
静かな部屋にノックが響く。
時計を見ればもう午後の2時。
イズクが来る時間だ。
彼は毎日ここに通いつめては、その日の出来事を話してくれる。
私の心持ちが悪く、この部屋が血に染まる日が多々あったのにも関わらず。
イズクは私が心を許せる一人となっていた。
彼と、同じく。
『どうぞ』
沈んだ気持ちを隠すように、明るい風を装って声をかけた。
けれど、扉が開いても誰も入ってこない。
『イズク？』
不思議に思って名前を呼ぶと、ひょこり、と扉から顔だけ出る。
「ちょっとまってね！」
『うん？』
イズクの顔に浮かぶのは、満面の笑顔だった。
そして
「「誕生日おめでとう！！」」
パァン、と軽快なクラッカーが鳴り響く。
それと同時に飛び出してきたのは、雄英の先生たちと、同級生たち。
あまりにも突然のことで、私はただベッドの上で瞬きを繰り返すのみだった。
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のえたん(プロフ) - akuaさん» リクエストありがとうございます。書かせていただきます(^o^) (2019年6月18日 15時) (
レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
akua(プロフ) - リクエストお願いします！弔が個性で子供になる話読みたいです！ (2019年6月18日 10時) (レス) id: 00971fdcab (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - レイさん» リクエストありがとうございます！書かせていただきます！ (2019年6月16日 14時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - のえたんさん» リクエストよろしいですか？弔と夢主ちゃんがヒーロー基礎学の授業に出るお話を書いてほしいです！ (2019年6月15日 23時) (レス) id: d0447010f9 (このIDを非表示/違反報告)
のえたん(プロフ) - ここまで読んでいただきありがとうございます！番外編もがんばりますので、よろしくお願いします(^^) (2019年6月9日 15時) (レス) id: ee02f97984 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のえたん | 作成日時：2019年5月10日 17時
