96:愛してる ページ46
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ぽたり、ジョングクの涙が落ちる音がやけに鮮明に聞こえて
静かに涙を流すジョングクが力なく微笑んだのがわかった。
JK「…ヌナ、何でこんなことすんの。」
「…ジョングク」
JK「テヒョンが居るんだからダメじゃん、キスとかしたら。残酷すぎない？」
「本当にそう思ってるの、ジョングク」
ぐらり、ジョングクの瞳が揺れた
その瞬間に私はジョングクに抱き締められる
夢にまで見て恋い焦がれた体温は思っていたよりも温かかった
忘れてなんかない、この温もりもあの「愛してる」と微笑んだ顔も。…忘れるわけないんだよ
JK「……うそ、もっとして欲しい。」
「…ジョングク、」
JK「困らせたくないから会いたくなかったんだけど何で会うかな。…ヌナの幸せの邪魔したくないのに」
私を抱き締めるその手にはブレスレット。その切ない色を含んだ柔らかい声も全て、私が大好きなジョングクのものだ。
「…幸せなんかじゃ、ない、」
JK「…何で？」
「ジョングクが居ないから」
JK「テヒョンが居るじゃん」
「…私がいて欲しいのはジョングクだから」
わかってるよ、全部わかったんだよ
伝わったから、ジョングクの愛がわかったから私はジョングクを探していた。
どくどくと早い鼓動は走ったからじゃない。ジョングクが理由で早まる心臓の音は心地いい
「……っ、ずっとずっと、会いたかった。」
JK「…………ヌナ、やめて。俺ほんと、限界だから、」
「やめない」
JK「ヌナ、」
「…っテヒョンじゃないの！」
遠回しな愛なんて要らない。側に居てくれればそれでいい、それだけで私はもう、幸せなんだよ
…私の幸せなんてジョングクがいないと成り立たない
際限なく溢れる涙が熱かった。それをずっと拭ってくれるジョングクが、愛おしかった
「…ジョングクが好きなの、」
JK「……なに、言ってんの」
「毎日毎日1人で泣いてた、苦しかった。…ジョングクを、探してた、」
ジョングクの瞳が揺れ始める。
嘘じゃない。嘘じゃないんだよ、他の誰でもないジョングクだけを私は、
「……愛してる、ジョングク」
ジョングクの息が一瞬、確かに止まった。
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます！ (2022年5月23日 19時) (
レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました！本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです！勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました！ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月31日 14時
