75:どこにある？ ページ25
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私がテヒョンに縋れていれば。都合の良い女を演じてテヒョンへの愛を自分で持て余さなければここまで狂わなかったのだろうか
そう考えても今じゃ無駄な気がして、兎に角仕事に集中し続けた。
そして日が暮れた今ヨロヨロと家に向かうと。
「……ただいま、ジョングク？」
恐る恐る声を掛けても反応はなく、そういえばフルでシフト入ってたっけ今日は。
ブレスレット代として給料を前借りしたから遠慮なくソクジンさんに使われてるらしい
そんな彼は居なくて。
「…………、」
ジョングクの定位置として馴染んでるそのソファも寂しげに席が空いてる。
…とりあえず鞄を置いて、上着も脱いで。
……そういえばテヒョンのブレスレットはジョングクが持ってたっけ。
「……どこにあるんだろ、」
いつかは生活感なくシンプルだった部屋だったけどすっかり物が多くなって…どこに何があるんだか。
…………ジョングクの事だから私の目につかない所に隠してるんだろうな。
「(ジョングクの自宅…じゃないか、私の家に直帰してるし。)」
案外ソファの下だったりして？
フローリングに顔を引っ付けて携帯のライトで照らすけどそれらしき物は無し。
本当にどこに隠してるんだ、あいつは。
「ジョングクめ……、」
JK「俺がなに？」
「わっ！…ちょ、え、いつの間に？」
JK「ヌナが床に顔つけてソファの下覗いたあたり」
クスクス笑いつつ
何か探してんの？なんて私と似たようにソファの下を覗こうとするジョングクを止める。
「いや…、埃見てただけだから」
JK「あぁ、そんな事で。……本当笑えた。」
「ちょっと。」
目尻を下げながら肩を揺らして笑うジョングク。
いつ帰ってきたの。全然気づかなかった。
JK「……ヌナ、ただいま。」
「……おかえり。」
JK「ヌナもおかえり。」
「ただいま」
そのやり取りに嬉しそうにしながら立ち上がるジョングクを目で追って、その腕を掴む。
JK「？ なに、手洗うだけだから。」
「ジョングク……、」
JK「ふは、だから何。」
「テヒョンの、」
テヒョンのブレスレット、何処にある？
その言葉の先を止めたのは
JK「…テヒョンの話、禁止。」
笑顔が消えたジョングクの顔。
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choco - 今まで見た作品の中で1番好きな作品になりました。ありがとうございます！ (2022年5月23日 19時) (
レス) @page49 id: 7083a913c1 (このIDを非表示/違反報告)
mimi39901065(プロフ) - 初めまして。夢小説にハマるきっかけをくれた作品で、本当に何度読んでも胸が一杯です。素晴らしい作品ありがとうございます。 (2022年2月13日 20時) (レス) id: 96f9571aaf (このIDを非表示/違反報告)
noooooon24(プロフ) - 好きすぎて3回も見ました！本当に感動作です。この2人の続編が見たいです、できたらすっごくイチャイチャラブラブの2人の幸せを見たいです！勝手なお願いですがぜひお願いします。ここまで大好きな作品なかなか出会えないので、、 (2022年2月2日 22時) (レス) id: 8c9cc794ae (このIDを非表示/違反報告)
プルメリア(プロフ) - 初めまして。お話を読んで涙が止まりませんでした。素敵なお話ありがとうございます。 (2021年9月4日 9時) (レス) id: 73d93b58ca (このIDを非表示/違反報告)
??(プロフ) - お話が素晴らしすぎました！ストーリー引き込まれ、大号泣しながら一気読みしてしまいました。とてもいい作品をありがとうございました。 (2021年6月20日 3時) (レス) id: 8c7ead2968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ただのルート
| 作成日時：2019年10月31日 14時
