8 ページ9
コナンside
橋本Aが店をでてすぐ、安室さんが近付いてきた
安「それで?彼女がどうかしたのかい?」
コ「え?」
安「怪しんでるんだろう?」
やっぱり気付かれてたか…じゃなきゃ店になんて連れ来ないよな
けれど、まだ確証はないから安室さんには言わない方がいいだろう
コ「違うよ!前に事件で知り合って、お話したかっただけだから!じゃ、ご馳走様ー!」
安室さんに質問の余地を与えずにお金を置いて店から出た
向かう先は勿論
***
阿「それで…その女性に発信機を付けてきたのか」
コ「あぁ。今は…米花公園で止まったままだな。音声も問題ない」
阿笠博士は珈琲を淹れながら首を傾げた
灰原は今日歩美ちゃんの家に泊まりに行ってるらしいから、無駄に心配をかけることもない
阿「しかし、何故その女性がそんなに気になるんじゃ?聞いた限りじゃ怪しいところはないが…」
コ「あの人、俺に知恵を与えたんだ」
ただの小学生の見た目をしたこの俺に
俺は博士にあの事件の日の事を教えた
阿「偶然じゃないかのう…」
コ「だといいけどよ……」
阿「新一?」
時々感じるあの雰囲気
そう、俺の身体を小さくしたあの黒の組織の奴らと似た雰囲気を感じるんだ
あとこれは単なる憶測に過ぎねぇが…
俺の事を知っている気がするんだよな
《…わっ》
コ「!」
突然聞こえた彼女の声
場所は変わらず米花公園だ
《す、すみません!服が…!!べ、弁償します!》
《あぁいいですよ。安物ですし…》
《でもそれ…かなり落ちづらいペンキですよ?》
《ほんとに気にしないで下さい。それじゃあ》
ペンキ…?服にでもかかったのか
少し歩いたところで彼女はまた止まった
《流石にペンキ落とすのは面倒臭いし……捨てちゃおっかな。中にTシャツ着ててよかった》
コ「なっ」
布が何かの箱に入れられた音がして、そこから発信機の位置が変わることは無かった
コ「くっそー…近くのゴミ箱にでも捨てたのか…」
偶然とはいえ……手がかりはなくなったな。少しでも彼女の情報が分かればよかったんだけどな
『割と気に入ってたんだけどね、あのパーカー…まあ仕方ないか
あれが最適解だ』
196人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:姫苺 | 作成日時:2021年3月28日 3時