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2人で一通りマップを見て、
順番に行きたいお店を回ることにした。
「ねぇマーク、これ何？」
『な、何これ？魔除けとか？』
私たちは海外の雑貨を売ってるテントにやって来た。
かなり個性的な商品が多く、見ている分には面白い。
「ま、魔除け？なんか怖いんだけど」
『確かに...』
「マーク、もしかしてビビってる？」
『そ、そんなわけないだろ』
「なんだ〜」
店員「そちらの商品素敵ですよね」
『うわ！！！！！！』
「な！なに急に！」
マークの驚く声に驚いた私。
『ごめん...店員さんがいるの気付かなくてビックリした...』
｢めちゃくちゃビビってるじゃん｣
『大声出してすいません...』
店員｢大丈夫です笑｣
恥ずかしくなった私たちは、テントからそそくさと退出する。
｢...バーカ！｣
『Aだってビビってたくせに！』
やいやい言い合いエネルギーを消費したのか、
一気にお腹が空いた私たち。
｢お腹空いた、なんか甘いもの食べたい｣
『あのお店A好きそう』
マークが指さしたのはチュロスのお店だった。
｢チュロス！！！大好き！！！｣
『じゃあそこにしよう笑』
そう言って、またしれっと手を繋いでくるマーク。
私も握り返すと、頬骨を上げて微笑むのが、本当にずるい。
『Aはチョコチュロス？』
｢うん！もちろん！｣
人気なのか少しだけ列に並び、私はチョコチュロスを、
マークは普通のチュロスを買った。
通りは人が多かったため、私たちはテント裏に並んでいるベンチに座ることにした。
｢ねぇ！早く食べて！美味いよ！｣
『大袈裟だな笑』
そう言って自分のチュロスを食べたマークは目を見開いて言葉を失っている。
｢でたオーバーリアクション｣
『Aが言うなよ笑』
｢ねぇ普通の１個ちょうだい｣
『もちろんいいよ』
そう言って自分のカップに入ったチュロスを1つ手に取り、
私の口に運ぼうとするマーク。
｢あの、自分で食べるけど...｣
『ご、ごめん』
また分かりやすく落ち込むマーク。
せっかくくれたのに申し訳なくて、カップに戻そうとするマークの手を掴みチュロスを自分の口に入れる。
『なっ、なんだよ』
｢...美味しい｣
そのままチュロスを食べていると、私の口の端に付いてたであろう砂糖を指で払いながら『可愛い笑』と言ってくるマーク。
｢...あっそ｣
『冷たいな〜笑』
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作者名：わたし | 作成日時：2025年1月30日 23時
