正真正銘のお姫様と王子様【岩田剛典】

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剛典side






剛「うるせーよ。別に今から行くし…。


その狙ってるとか言ってたヤツの名前調べとけ。



後でちょっと呼び出ししとくから。」





亜「はーい(笑)


行ってらっしゃいませー、王子様ー。」







Aがお姫様と呼ばれている為、




俺は王子様と呼ばれることが多くなった。






最初は違和感があったけど、




今ではもう、なんとも思ってない。







王子様といって茶化す亜嵐は無視して





体育館に向かう。






2階のソファーに来るとAが寝てるのが分かった。









入学式に寝るとかやるな〜(笑)







近くまで行っても気付かず気持ちよさそうに寝ている。







まー、その寝顔が超絶可愛いんだけどさ。




膝枕みたいな形になるように



俺の膝にAの頭を乗っける。









「…たー…のり…。」








頭を撫でてやると寝言をいうA。






“たーのり”って可愛すぎる。








親もびっくりするほどAにハマってる俺。









きっとこれは10年先も20年先も…




何十年経っても変わらないことだ。








剛「ふふ、たーのりがAを


幸せにしてやるからな〜。」








柄でもなく寝てるAに声をかける俺。








こんなこと誰も想像出来ないだろう。









そんなAとの時間が何よりも幸せな時間だ。

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