正真正銘のお姫様と王子様【岩田剛典】

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剛典side

ターゲット攻撃が始まってしばらくして、


俺はある奴を校舎裏に呼び出した。







きらり「剛典くぅーん！」






そう、きらり。








別に告白とかじゃないからな。






本当はこんなことするのは面倒くさい。





わざわざ呼び出すなんてさ。








だけど、最近のAはきらりのことを




心配するようになった。








なんだかんだ言ってあいつは優しいから








ターゲットの事も気になっちゃうタイプ(笑)








本当、どこまでいい女なんだよ。







剛「お前さ、何が狙いなわけ？


本気で俺のこと好きでいるなら



諦めてくれないかな。




俺はA以外考えられないんだ。




ずっと片思いしてやっと結ばれた俺の初恋。






本気で生涯絶対に離さないって心に誓ってる。







お前の入る隙なんか何にもないの。







見ててわかるだろ。」









きらり「剛典くんと初めてあったのは




私が4歳の頃。






転んだ私に手を差し伸べてくれた人は剛典くんだった。







剛典くんは覚えてないよね。






あの時からAちゃん一筋だったから。







私達同じ保育園だったの。







元はこんな私もお金持ちだったのよ。







あなた達には負けるけどそれなりのお嬢様だったの。







私が5歳になった頃、父の会社は倒産した。






社員に裏切られたの。







創立からずっと一緒に頑張ってきた右腕にね。






そこから私の人生は変わった。








もちろん、お金持ちの保育園なんか行けなくて






普通の所に変えて、地味な生活を送ってきたの。







私が中３の頃もう1度父が起業した。









前までとはいかないけど、






それなりに儲かるようになった時





ある噂を聞いたの。





剛典くんたちがここに入るって。






その時もう1度会いたい。







その一心でここの高校に来た。









高校に来ても剛典くんは私のこと覚えてないし、









Aちゃんと恋人ならまだしも婚約してるし、







もう勝ち目なんかないと思った。






ちょっとだけ剛典くんに見てもらいたい。







そんなこと思っちゃって…。







Aを傷つけるようなことしちゃったの。









ごめんなさい…。」

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