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廉くんの問いにはやっぱり自信を持って答えることが出来ない。
そんな自分でさえも情けなく感じる、。
『でも本当に優しいんだよ？普段は放ったらかしだけど･･』
自分で言っていてとても悲しくなる。
そう分かっていて待ち続ける私は、やっぱり馬鹿なのだろう。
廉「そう言うん、何ていうか分かる？」
『え？』
廉くんは周りにはあんまり聞こえないけど、
私一人には充分聞き取れるような声の音量で、ハッキリと物申した。
廉「都合のいい女･･ほんま、惨めやで？」
彼はまだ、ガラス窓から外を見ていた。
次第には頬ずえなんかついたりして･･
何かを探すように･･それ、ちょっとやめて欲しいんだけどな、。
廉「いいように使われてそのうち捨てられんの知っとってなんで認めようとせんの？」
彼の中に気遣いとかモラルは微塵もないらしい。
悪魔でも私は、自分の勉強を教えていた元家庭教師。なのだろう。
『･･まだ、捨てられてないし』
それだけが救い･･そう思ってしまう私も、もういよいよかもしれない。
そう、見ていてとても痛々しいのだ。
廉「なんで他の男じゃあかんの？･･」
素直な、そしてとてもストレートな質問。
でもそんな偽りのない質問に私は答えるのが苦手だった。
『･･そんくらい好きだからだよ』
どうせ彼には分かってもらえないだろうけど、、
そんな意味も込めて私はとても投げやりだった。
･･なのに、
廉「ふーん、見返りは求めへんねや」
そんな事を言われると、･･やっぱり人というのは欲に塗れるものだ。
『･･求めてない訳じゃないよ。いつだって待ってるし、、』
先なんて全く見えない、。
何ならそれがあるかさえ私には分からない。
だから彼を想い続けていると、
不意に、急に、
悲しくなっちゃって、寂しくなっちゃうんだ。
『けど、しんどい方が断然多い』
ただひたすら彼が私のところに帰ってくるのを待っているのだ。
ずっとずっと、･･でも私が毎日彼を想っていても
得られるのは切なさだけだった。
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ななみ(プロフ) - 廉君と両思いになってよかったです。まるで映画みたいにドキドキ、ハラハラしながら、焦ったくなりながら、最後には温かい気持ちになりました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。他の作品も読ませていただきます。 (2019年11月11日 1時) (
レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - muheさんのお話、Twitterやインスタでも読ませて頂いてます！このお話は特に大好きなお話なので続編希望です！これからも応援してます！ (2019年7月7日 13時) (レス) id: 41431b5220 (このIDを非表示/違反報告)
みなゆか(プロフ) - 続編だしてほしいです！！ (2019年5月29日 2時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
おむ(プロフ) - 一気に読んでしまいました(>_<)一途な廉くんが素敵で素敵で、すごく感動してきゅんきゅんしました。このお話ほんと大好きです！！ありがとうございます！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 45e922be8f (このIDを非表示/違反報告)
ちあ(プロフ) - はじめまして。完結おめでとうございます。読み始めたのは最近なのですが、毎回更新を楽しみにしていました。とても感動しました。何度も泣いてしまったりして...こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2018年8月16日 13時) (レス) id: f185f740ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月16日 0時
