◇３６ ページ36
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彼は一呼吸をおいて決心したのか思っていたことを全て言葉で表した。
廉「俺の事彼氏にしてくれるんやったら、子供扱い出来ひんくらいめっちゃドキドキさせたるし･･男として見られるように俺やってそれなりに頑張るもんっ」
そんな事を言われたら否定なんて出来っこない。
廉「それでも、･･あかん？」
グッと私が目を逸らせなくなるくらい強い視線を浴びる。
ここまではっきりと言われたら信じるしかないだろう。
『いいよ、頑張らなくて･･』
廉「なんでッ？」
理由を聞くのが怖いのか急に顔を怖ばせた彼だけど
『この3年で男の人になってるのは充分に気付かされたし･･多分、私にその気がなくてもドキドキさせられるんだろうなって、そんな感じする』
彼の綺麗に染まった髪の毛を優しく自分の指に絡めてみた。
ゆっくりと撫でてあげればずっと下を向いている彼。
意外にも大人しいままで、、
2年前の、高校生だった時の彼なら
触んなやッ･･とか乱暴な関西弁で怒鳴り散らしたのだろうか。
懐かしさと今を照らし合わせては変わったところに目がいってしまう。
ポロッと落ちたその雫にも随分と高いプライドを無くしてきたんだな、なんて。
『髪の毛触られるの、嫌がんないんだね』
宥めるように何度も頭を撫でてあげれば
廉「･･ッ、Aはッええねん、ッ」
鼻声でそんな嬉しい事を言ってくれた。
次第に伸びてきた両方の腕に私はすんなりと体を預けた。
座ったままの彼は私を強く自分の方に引き寄せる。
私のお腹らへんに顔を埋める君は喋りずらそうにしながらも大きな声で聞こえるように
廉「ッ･･やっと、やッ」
そう言った。
どれだけ待たせたんだろうって･･
自分でも何でこんなすぐ近くにいた彼の魅力に気付けなかったんだろうって。
優しく抱きしめ返してあげればスッと顔だけがこちらを向いた。
それは言わずとも何かを待っているようで･･
『廉くん』
廉「ん？」
『これからも宜しくね？』
手で頬を支えて私から触れるだけのキスをした。
すぐに離れて彼の反応を伺えば嬉しそうなんだけど、まだまだ物足りないといった表情で、、
廉「もっとして？これからは何回でも許されんねやろ？」
再教育 〜Ren.Nagase〜 【Fin】
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ななみ(プロフ) - 廉君と両思いになってよかったです。まるで映画みたいにドキドキ、ハラハラしながら、焦ったくなりながら、最後には温かい気持ちになりました。素敵な作品を読ませていただき、ありがとうございます。他の作品も読ませていただきます。 (2019年11月11日 1時) (
レス) id: 6b92244ddf (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - muheさんのお話、Twitterやインスタでも読ませて頂いてます！このお話は特に大好きなお話なので続編希望です！これからも応援してます！ (2019年7月7日 13時) (レス) id: 41431b5220 (このIDを非表示/違反報告)
みなゆか(プロフ) - 続編だしてほしいです！！ (2019年5月29日 2時) (レス) id: f99e6b0772 (このIDを非表示/違反報告)
おむ(プロフ) - 一気に読んでしまいました(>_<)一途な廉くんが素敵で素敵で、すごく感動してきゅんきゅんしました。このお話ほんと大好きです！！ありがとうございます！ (2018年8月26日 14時) (レス) id: 45e922be8f (このIDを非表示/違反報告)
ちあ(プロフ) - はじめまして。完結おめでとうございます。読み始めたのは最近なのですが、毎回更新を楽しみにしていました。とても感動しました。何度も泣いてしまったりして...こんな素敵なお話をありがとうございます。 (2018年8月16日 13時) (レス) id: f185f740ad (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年7月16日 0時
