番外編_16 ページ32
･
ずっと顔を隠してるから、必死で気付かないでと心に願う。
だけど、、
廉「なぁ、こっち見てよ」
無理矢理にも頬に手を添えられて、
廉「なぁってッ、」
強引に顔を見合わせる。
私の顔を見た瞬間から、目を見開いて簡単に動揺してしまう君。
廉「なんでッ、泣いとんの、？」
自分の事じゃないのに苦しそうにそうやって聞いてくる。
『何でだろうね、』
私って本当に弱虫だ。
廉「姉ちゃん、？」
『･･紫耀くんと、ッ別れてきた、ッ』
廉「は？･･意味わからんよ、、なんで？」
もう何も失うものは無い。
だって、廉がいるから。
『私が悪いの･･私が廉にも紫耀くんにも、中途半端なことしたから、ッ』
何かを見失って、傷つきそうになっても、、
廉「･･それ、姉ちゃんのせいちゃうやろ？俺のせいやん」
その時はきっと、廉が傍にいて一緒に傷を負ってくれるだろうから。
だから私は、彼を選んだんだ。
ゆっくり確かめるように、そっと廉の胸に顔を押し付けた。
廉「ねぇ、ちゃんッ、？」
それは分かりやすく動揺してて、
それもそうだよね、なんて納得するともう我慢ができなかった。
細くて私とほとんど変わらないその女みたいな華奢な腰に腕を巻き付けて
『私だってかなりの覚悟だよ、？』
でもすんなり受け入れてくれる訳がなくって、、
廉「冗談辞めてやッ、そういうのッ、ほんま逆に傷付くッ」
そんな風にして現実と闘おうとする君だから、
だから私は、、
『ほんとだって、･･全部理解しといてここまでとことん廉を傷付けるわけないでしょ、？』
余計に君を愛そうって強がってしまうんだ。
廉「なぁ、俺分からんッ、･･どういう事ッ、？」
ギュッと自分の手を握って拳にすると
私の背中に手を回さないで我慢してるあたり、、
ほんと誠実というか理性的だった。
『･･私は、廉を選ぶよ、？』
どういう反応するのかなって思っていれば
廉「･･あほッ」
君はか細い声でそれだけ言うと
一度はギュッと力強く私を抱きしめた。
でも、
廉「弟が不純やと姉もやっぱそうなるんッ、？そんなわけないやろ？」
君は私のことをよく知っていた。
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています！頑張ってください (2023年1月2日 0時) (
レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました！めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです！ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです！ (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます！廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに！ (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい！！ワクワクしました！！ (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月22日 0時
