番外編_15 ページ31
･
紫耀くんのあの顔がずっと脳裏に焼き付いている。
本当に酷い女だと思う、。
だけどそれを分かっていて同情しなかったのは、
私もひとつの成長かもしれない、。
外はすっかり夜になり、
帰るにしてはとても微妙な時間帯。
自分の家が見えてきて、リビングに灯りがついてるのを確認すると、
ちょっとどこかで安心した。
−−−ガチャッ、。
『･･ただいま』
伝えたいのは山々、。
だけど何から、･･まずどうやって話し掛けたらいいのか、、
そういう所にはいつも以上に繊細になってしまう。
寝てるかな？とか思ってたのに、
廉はリビングでご飯を食べていた。
こんな時間に？って思うけど、まぁちゃんと食べに出てきてくれたことにホッとする、。
廉「･･おかえり、」
するとボソッと廊下まで聞こえてきた、そんな無愛想な挨拶言葉。
どういう顔でリビングに入ったらいいのかが分からなくて、
とりあえず自分の部屋に戻り落ち着こうか、、
そう思ってそのまま階段を登ろうとすれば･･
廉「楽しかった？」
ご飯を食べながらそんな言葉が飛んでくる。
『それ嫌味？』
あくまでも普通に。
それを意識したって、、
廉「おん」
廉は普通じゃないらしい。
だから、もう自分もいいかなって。
『、楽しくなかったよ』
廉「･･何で？」
声色ですぐわかる。
ちょっと驚いた様子、。
『何でって･･色々あるんだよ』
そのまま部屋に向かおうとしたのだが
廉「待ってッ」
やっぱり姉弟って凄い、私だけじゃないんだね。
声色ひとつで感じ取っちゃうんだ。
廉「紫耀となんかあったん？」
『･･ 』
全部を伝えていいのかすら、まだ分からない。
廉「なぁ無視せんでよ、」
今になってまたちょっと揺らぎ始めた。
やっぱり駄目だよ、、ルールはルール･･
そう自分に言い聞かせて急いで階段を上がっていく。
だけど、
廉「姉ちゃんってッ！！」
廉に腕を掴まれた時、、
廉「なぁ、姉ちゃん、？」
私の頬にはどういう感情で出たのかイマイチ分からない涙がこれでもかってくらい伝っていた、
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています！頑張ってください (2023年1月2日 0時) (
レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました！めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです！ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです！ (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます！廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに！ (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい！！ワクワクしました！！ (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月22日 0時
