番外編_11 ページ27
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自分の気分でどっかに居なくなってしまう廉、。
だから私の話を聞こうとしないでそうやってすぐ逃げるんだ。
『だからそういう所が子供だって言ってんのッ、!!なんで分からないの?ッ』
廉「うっさいねんッ黙れやッ、!!!」
−−−ドンッ、!!
言い合いをしたい訳じゃないのにすぐにほら、兄弟喧嘩、。
勢いで壁に追いやられて、、
『うッ』
背中を壁に強く打ち付けてしまった。
私の服をがっしりと掴んだ廉の手は喪失感のある震え方をしていて・・
斜め上にある彼の顔を見ると苦しそうに、
廉「誰のせいでこんなんなってると思ってんねん・・」
良い答えを出してあげれないくせに、私はいつも同情だけしてしまうのだ。
『・・ごめん、』
その今すぐにでも零れ落ちそうな涙を自分の指で拭ってあげたかったけど、、
廉「姉ちゃんの嘘つきッ・・大っ嫌いやもんッ」
ボロボロと行き場をなくした涙が床に落ちていく。
私はそれを拭ってあげれなかったのだ。
そのまま何とも言えない感情を残して廉は部屋に引きこもってしまった。
『れん、ご飯の時くらい出てきてよ』
ドア越しに声を掛けてみるけど・・
夕時になっても、
廉「・・、」
返事が返ってくるわけもない。
この大きな一軒家を2人で住むというのもなかなかな話なのに、
それがこうやってギクシャクした感じをずっと続けると、、・・ねぇ、一人でご飯とか寂しいよ、ッ。
私の弱点はとことんそこだけを突く。
『・・・台所に置いとくから、食べたくなったらちゃんと食べに出ておいでね?』
廉「・・・」
返事を待っても彼にその気は無い。
孤独感をリアルに感じると私は本当に取り柄をなくす。
毎日の料理だって家事だって、、
全部、廉がいたから続けてこれたのに、。
胸の中がギュウギュウに苦しくって、、もう何も考えたくない。
考えると自分を嫌ってしまうし、
今度はどうしようもない嫌悪感に襲われて、、
一人でいるのがしんどいんだ。
こんな状況で誰を頼るって・・
−−−ピコンッ
タイミングよくスマホの画面に表示された、" 今暇? "の文字。
やっぱり何かを埋めるのって
" 俺の家来れる? "
紫耀くんの役目なのかな、?
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています!頑張ってください (2023年1月2日 0時) (レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました!めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです!ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです! (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます!廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに! (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい!!ワクワクしました!! (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年5月22日 0時