番外編_4 ページ20
･
必死に呼吸を整えて、私に伝えようとしてくれる。
廉「姉ちゃんが好きな人作る度、俺が何回失恋してきたか知っとる？」
それを改めて聞かされると、
『･･』
黙っていることしか出来なかった。
廉「ほんまは誰の女にもなって欲しくないよッ、ずっとこの家おって欲しいねんッ俺の隣で、ずっと世話焼いてて欲しいねんてッ」
そんな本音を受け止めるには、自分の胸も一緒にはち切れそうだった。
どうしてあげたらいいのかがまだ分からなくて、、
彼の目線にしゃがんで頭を撫でてあげる。
廉はそれを合図に
廉「ほんま最低やからッ、姉ちゃんのアホッ」
私の方に体を寄せた。
だから腕を回して優しく抱きしめてあげる。
廉は私の胸に顔を埋めて、声を殺して泣いていた。
廉は歪んだ愛かもしれない。
けど、同じ家で生まれてきた君はやっぱり私の愛する可愛い弟に変わりはなかった。
『れん、大丈夫だよ？』
ポンポン背中を叩きながら廉をあやす。
廉「怖かったッバレたら姉ちゃん俺の事嫌いなるんちゃうかってッ、めっちゃ怖かったッ、ッ」
私の袖をギュッと掴んで、本音がポロポロと現れ始めた。
『よしよし、･･辛かったね、苦しい思いさせちゃったね』
廉「好きのまんまでおっても、ええ？」
求めた答えが出せなくても、
『当たり前じゃんっ、だって家族なんだもん！』
私たちの縁はそこら辺の赤い糸よりも太くて切れない。
冷静に話せるまで落ち着いた廉、。
廉「もう大丈夫やで？ありがとう」
私からゆっくり離れた廉は目が少し腫れていた。
廉もこんなに感情的に泣くんだと思うとちょっと嬉しくて恥ずかしくて、、
ここ数年、1人で抱えていたものがなくなったからだろうか。
表情が少し良くなっていた。
廉「俺、ほんまに姉ちゃん好きなって良かったわ」
そう言ってもらえると、
『私も廉に好いてもらえて幸せだよ？』
弟に対する何か大事なものはもっと強くなるのだ。
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まい - きゅんきゅんが止まらないです(;_;)れんくんの想いに泣ける。。。これからも作品楽しみにしています！頑張ってください (2023年1月2日 0時) (
レス) @page36 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
non - 本編からすべて一気読みさせて戴きました！めちゃくちゃ続きが気になってたまらなかったです笑みんなの切なさとドキドキとワクワクがとても共感できてとても面白かったです！ぜひ良ければですが、お互い円満に兄弟離れして廉くんに彼女ができる話とか読んでみたいです！ (2021年6月29日 4時) (レス) id: 0f3ccab3be (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - めちゃめちゃ面白かったけど、、、、廉くんが心の中で思うだけで終わって欲しかった (2020年6月8日 23時) (レス) id: 60bc8fd027 (このIDを非表示/違反報告)
j1gu1wa(プロフ) - こんにちは 番外編楽しみに見てます！廉くんが切ない〜ついつい幸せになって欲しくなっちゃいます廉くんに！ (2019年3月8日 19時) (レス) id: 48f45132bc (このIDを非表示/違反報告)
yuki(プロフ) - 番外編とても嬉しい！！ワクワクしました！！ (2019年2月20日 0時) (レス) id: c3269c959d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年5月22日 0時
