▽47 ページ47
・
あれから一日経った。
廉「姉ちゃん腹減ったぁ〜」
珍しく自分から起きてきた廉、。
髪はボッサボサ。
どう寝たらそんな寝癖つくんだろうか・・
『用意してあるから味噌汁とご飯だけわけて?』
お弁当におかずを詰めながら、そう廉に頼む。
廉「はーい」
私のと自分の茶碗をもって台所までやってきたそいつ。
・・なんか視線が感じるんだけど、。
振り返れば、廉が後ろから除くように弁当の中身を見ていた。
廉「それ、誰の?」
自分のと廉の弁当箱に加え、わたしはもうひとつの弁当箱におかずを詰めていた。
『平野くんに頼まれたから』
廉「ふーん」
興味なさそうに茶碗にご飯をよそい始めた。
廉「めっちゃ気合い入ってんね」
『え?そうかな、?』
廉はご飯をダイニングテーブルに運びながら話を続けた。
廉「いっつも何かしら冷凍食品入ってるやん」
『えっ気付いてたの?』
廉「おん」
そういうの興味無さそうだし、気づいてないと思ってたんだけど・・
廉「手抜きしてんのバレバレやで?(笑)」
意外とバレていた。
廉「姉ちゃん、早よ食お?」
『あ、うん』
いつも勝手に食べて、勝手に行くのに・・
「「いただきますっ」」
朝にちゃんと2人で食べることって、あんまないかも・・
廉「姉ちゃん」
『なに?』
廉「紫耀のどこが好き?」
『え?』
わりと真剣な顔してたから冗談じゃないのか、と変に探ってしまった。
廉「もう、あんま振り回さんであげてな?」
『うん、そのつもり』
廉の言葉は、今のわたしにもう一度響いた。
彼の気持ちにちゃんと答えていこう。
そう、心に誓いながらも、なんか恥ずかしいな、と。
廉「まぁ、姉ちゃんが誰を好きになろうと勝手やけどさ」
味噌汁を喉に通した廉はチラッとわたしを見てきた。
『え、なに?』
廉「ニヤついてる。昨日からずっと」
いちいち指摘されてしまう。
全く意識はないんだけど、顔に出ちゃってたのかな・・・
廉「ほんま、よう上手く出来てるわ」
まさに他人事、。
興味はなさそうなのに、結構ズバズバ言ってくる。
なんでだろ
2058人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
平野かな(プロフ) - 岸くんと付き合うのもみたいです。 (2018年8月17日 6時) (レス) id: 0d5cee7618 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - しかし、この作品に登場する方たちは知らないというね...笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
くねろ - からだ中の水分全部出すかのように涙流してました。いろんなすれ違いがあってもどかしい、主人公ちゃんの性格もいい影響をもたらしていて、良い構成の作品だと感じました笑 (2018年5月26日 10時) (レス) id: 26c053c045 (このIDを非表示/違反報告)
Y__1001kimiko(プロフ) - 後輩平野くんの続き待ってます (2018年5月22日 8時) (レス) id: c74ba2042b (このIDを非表示/違反報告)
サヤカ(プロフ) - 毎日の楽しみが一つ終わってしまって残念...!面白いストーリーでした(*´-`)続編もお気に入りして読みます!! (2018年5月22日 7時) (レス) id: 3f9dc00853 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:muhe | 作成日時:2018年5月6日 11時