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redriding_8 ページ8

*Aside







「じゃ、また明日ね〜!」

『うん、ばいばいっ』







放課後になり、いつものように友達と別れる。







『廉、帰んないの?』







後ろの席の廉は、帰る支度もせずにずっとスマホをいじっていた。







廉「おん、今日用事あるから先帰っとって」

『あ、そうなの?分かった!』








廉を教室に残して私は学校をあとにする。

ここ最近じゃ、彼と毎日のように登下校を共にしていたから、一人で帰るのはとても久しぶりだった。








『ちょっと寄り道しちゃおうかなっ』








門限がしっかり設定されている自分は、いつも寄り道せずに家へと帰っているが、そんな毎日を続けていると、少し反した事をしたくなる。






それは、突発的な思いつきだった。







『…すごいな』








普段なら絶対に近寄らない街通り。

治安の悪さに動揺を隠せなかったが、そのまま容赦なく足を踏み入れた。単なる興味本位だったのだ。






そして歩き進めれば、柄の悪い大人達が賑やかな雰囲気を作っていた。







『…うわ、』







煙草の匂いや錆び付いた血の匂い、

どこからか臭ってくる生ゴミがいり混じって、その異臭に鼻がおかしくなる。







免疫がないのもあるだろうが、その場全てにおいて耐えれなくなった。







私にはこういう所は柄じゃない。分かりきっていたことだが、現実に触れて改めて再確認させられた。






向きを返してその街通りをUターンする。







『大人しく帰ろ、やっぱり向いてないや…』







あと少しでその通りを抜け出す…その時だった。








『…え?』








ほんの一瞬だったが、私は見落とさなかった。

それは、学ラン姿で、耳には華奢なピアスをしていた。ポケットに手を入れているだけなのに、物凄く様になっていて、、





これまでにないくらいの胸の締め付けに体と脳が一瞬でその人を認知した。








『ま、待ってッ』








私が毎日のように心の中で呼んでいた、







ずっと探していた、







初恋の人。

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設定タグ:平野紫耀 , 永瀬廉 , 岸優太   
作品ジャンル:タレント
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あーちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます!muheさんのお話が大好きなので自担以外のお話も全部読んで楽しませてもらってます;−;これからも応援してます!!(*^^*) (2022年9月12日 21時) (レス) id: bf1357fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - 更新待ってました!嬉しいです。引き続き応援しています。 (2022年9月7日 16時) (レス) id: 8cd3c41795 (このIDを非表示/違反報告)
ohagi129(プロフ) - 応援したくなる〇〇ちゃんの感じが大好きです!!ヤンチャなのに実は一途な紫耀くんも、muheさんの描写でより素敵に感じます♡ (2022年8月8日 16時) (レス) @page36 id: 428451033d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きも楽しみにしています!! (2022年7月26日 13時) (レス) @page35 id: ea96a1d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - とても大好きな物語です!更新楽しみに待っています! (2022年5月27日 3時) (レス) id: ea96a1d0f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muhe | 作成日時:2021年6月21日 18時

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