redriding_4 ページ4
*Aside
いつものように学校中に鳴り響くチャイムの音。それは放課後を知らせる大きな合図だ。
「ねぇA!!私今日バイオリンのレッスンあるから駅まで一緒についてっていい?」
『ん?私は全然いいけど』
友達とは家の方向が違うけど、時々こうやって一緒に帰ることがある。
「永瀬、いい?」
すると友達は私の後ろの席にいる廉にも確認をとる。もう自然と必要事項になっているみたいだ。
廉「なんで俺に聞くねん」
「いや、いつも一緒に帰ってるからラブラブを邪魔しちゃ悪いかなーって!!」
彼女は何を勘違いしているのだろう、、。変な誤解をされてはマズい。
『言っとくけど、廉とはそういう仲じゃないからね?』
「え、違うの?!」
本気で色恋沙汰を想像していたみたいだ。
廉「仕事で親同士が仲良くなって、家族ぐるみでご飯食べたりするだけ、まぁ家も近いから」
『腐れ縁的な?』
「ふーん」
本当に何もないのを知るとあからさまにつまらなそう。
『もう、そういうのはいいから早く帰ろ?レッスン遅れるよ?』
三人で駅まで歩いていると、
「ねぇあれ、▲▲高校じゃない?」
「うわ、本当じゃん、目合わないようにしよッ」
奥の方からそんなボヤき声が聞こえてきた。
その先にはやたらと目立つ集団がいて、
髪を派手に染めていたり、ピアスをしていたり、、制服の着こなしも緩く、周りの反応からしてもあまりいい印象はない。
『あれって隣の男子校?』
親から人との関わりを制限されている私は、ある意味世間知らずかもしれない。
「うん、関わるの辞めといた方がいいよ?」
『え?』
「不良高校なんだって。お母さんにあの学校の人と関わり持っちゃうと就職に響くから気をつけなさいって言われたもん」
『そう、なんだ…』
「Aも気を付けなよ?お父さん有名人だし、顔も可愛いから何も知らないで近付いてくる奴も多いだろうし」
『私は大丈夫だよ!』
「まぁ隣にボディガードいるもんねっ!かなりひ弱そうだけど」
廉「誰がひ弱や!」
「聞こえてた(笑)」
私達とは、関わる事はまずないだろう。…でも、
廉「どうかしたん?」
『ううん、何でもない』
今、誰かに見られていたような…
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あーちゃん(プロフ) - 完結おめでとうございます!muheさんのお話が大好きなので自担以外のお話も全部読んで楽しませてもらってます;−;これからも応援してます!!(*^^*) (2022年9月12日 21時) (レス) id: bf1357fbe3 (このIDを非表示/違反報告)
ちなみ - 更新待ってました!嬉しいです。引き続き応援しています。 (2022年9月7日 16時) (レス) id: 8cd3c41795 (このIDを非表示/違反報告)
ohagi129(プロフ) - 応援したくなる〇〇ちゃんの感じが大好きです!!ヤンチャなのに実は一途な紫耀くんも、muheさんの描写でより素敵に感じます♡ (2022年8月8日 16時) (レス) @page36 id: 428451033d (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - 更新ありがとうございます!続きも楽しみにしています!! (2022年7月26日 13時) (レス) @page35 id: ea96a1d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ(プロフ) - とても大好きな物語です!更新楽しみに待っています! (2022年5月27日 3時) (レス) id: ea96a1d0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2021年6月21日 18時