二人の女神~sho.ren~ (ページ25)

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＊Aside

姉妹も幼馴染みも、既に距離が近すぎる。

が故に、距離を起きたい時の対処法が少なすぎて頭を抱える。

『はぁ、…帰りたくない、、』

そのまま家に帰るのが嫌で、用もなく本屋に寄り道。その隣にコンタクト屋さんが並んでいた。

" コンタクトにしてみたら？人生変わるよっ "

学校で紫耀君に言われたことが脳内でリピートされる。

モテるだろうしな…きっと軽い気持ちで言ったんだろうけど、なんか…真に受けている自分がいた。

さすがにずっと夜道を歩いている訳にもいかず、重い足取りで帰宅。

『…ただいまー』

今日は親の帰りが遅い日だ…なおさら逃げ場がない。

「あーちょっと廉っ」

「邪魔やねん」

「もうやめてよ～」

リビングには明かりがついていて、妙に賑やかな声が聞こえてくる。

中には入らず、様子を伺う程度にチラリと中を覗いた。

妹「あっお姉ちゃんおかえりー！！」

『…え、』

廉「おかえり」

廉と結ちゃんは、リビングで二人仲良くテレビゲームをしていた。

まるで、昨日の事なんてなかったかのように…え、一体何があったの、？

妹「ママが今日仕事で遅くなるから晩ご飯は廉の家でらしいよっ」

『あ、そうなんだ…分かった』

そんな私の事なんてお構いなしに、どういう風の吹き回しだろうか……あんなにギクシャクしていて、難しい年頃を表現したような私達の関係。

一体この半日でどんな変化があったのだろう。

妹「お姉ちゃんっ！！ずっと突っ立ってどうしたのー？」

『え？あ…いや、』

廉「こっち来いよ」

コントローラーを手に持ったまま、ソファの上で端にズレてくれる廉。

とりあえず妹の顔色を伺いながら、控えめにちょこんと座ってみたけど…二人はゲームに夢中のようだった。

今の雰囲気なら…言えるかな、？

『ね、ねぇ結ちゃん』

妹「んー？」

『あのさ、…コンタクトの入れ方、教えて欲しいんだけど』

妹「え、コンタクト？」

『うん。眼鏡辞めようかなって…』

ずっと私に背を向けてゲームしたまま返事をしていたのに、、

妹「おっいいねー！なになに？恋？」

バッと勢いよく振り向くとなんだか嬉しそうだった。