muffler_10 ページ10
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紫「俺はいいけど、Aちゃんは?」
この状況でまさか無理なんて言えない。
『う、うん・・いいけど』
私はどんなに嫌でも言わなきゃいけない言葉だと思っていた。
廉彼女「ほんとですかっ!!」
嬉しそうに微笑み掛けてくれるのはいいけど、、ビックリするほど気分が乗らない。
なんで行きたくもない遊園地にダブルデートで参加しなきゃいけないのか、。
どんなに頑張ったって愛想笑いは下手くそで・・
廉「・・・・」
『・・っ、』
廉くんと不意に目が合えば、その瞳には色んなものが写っていた。
こっちの気持ちは余計にグチャグチャで、、
廉「なぁ」
変な気遣いなんて余計に傷付くのに、。
紫「ん?」
廉「紫耀ってアトラクションとか平気やったっけ?」
廉彼女「えぇ廉何言ってんの?平気だよっ、忘れちゃったの?」
いつも一緒に居るんだからそんなの知ってるに決まってる。
でも、わざわざ紫耀くんに質問するあたり、、
察しが悪い2人は気付いてないみたいだけど、、私はすぐに分かってしまった、。
頭がいいこの人だから考えてる事が先走る。
紫「あっ」
だって・・
紫「Aちゃんってそういうの平気?」
ほら、そういう事でしょ?
チラッと廉くんに目をやれば知らん顔を貫き通された。
逆に言いづらいっていうのに、。
でもわざわざきっかけを作ってくれたからにはやっぱり言わなきゃダメなのかな、とか。
何だか強制的な環境を作られてしまった。
恐る恐るに、でも紫耀くんを信じながらも言ってみる。
『物によるけど、・・高い所はちょっと』
紫「そうなんだっ、聞いといてよかった!」
その人が気になって仕方がない。
それなのに一瞬だけでも本当に目を合わせてくれなくて・・
廉「なら遊園地はアカンやろ、」
廉彼女「えぇ、残念・・」
全てを回避するかのように、その人はその言葉でことを簡単におさめてしまった。
誘導の仕方が頭の良さを感じさせて、、
その分、いろいろと気を遣われてるような気がしてならない。
私の考えすぎかもしれないけど、、
廉「Aがお前みたいに遊園地ではしゃぐ訳ないやろ(笑)」
少なくても私は、
廉彼女「えぇっ、それどういう意味っ?」
この子よりも前の女だ。
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yura(プロフ) - 紫耀くん可愛いすぎて胸が苦しいです🥰 (11月29日 23時) (レス) @page44 id: 4e4aa987df (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます〜!無事に紫耀くんとくっ付いて安心しました(;_;)新作も楽しみにしてます!無理せず頑張ってくださいね!(*^^*) (2020年5月10日 20時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
チャンサキ(プロフ) - 続き待ってました〜!もやもやするところで終わって辛いッ笑、更新頑張ってください!( ´ ▽ ` ) (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9fdd9e92a3 (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - とってもおもしろくて切なくて大好きなお話です。 これからも更新がんばってください! (2019年10月23日 0時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新嬉しいです〜(;_;)また最初から読み返しました!!このお話大好きです! (2019年10月22日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2018年12月15日 21時