muffler_17 ページ17
･
毎日会ってるんだから言うタイミングなんて沢山あるのに、、
こういう時に限って勇気が出ない。
気付けば授業が半分終わっていた。
なんで、こう、行動力がないんだろう･･
ため息をついたところで短所が治るわけじゃない。
朝の段階で切り出せば良かった、。
お昼ご飯の時間でも構わないが、それまでずっとソワソワしてるなんて耐えられない。
私は周りが思ってるより臆病なのだ。
そうこう考えていると、
−−−キーンコーンカーンコーンッ、。
授業の終わりを知らせるチャイムの音。
号令が終わると共に私は真っ先に紫耀くんの元へと向かった。
『あの、紫耀くん』
紫「ん？」
廉のいる空間ってやっぱり気まずくて苦しい。
『ちょっと廊下に･･』
そうやって半ば強引に廊下へと引っ張ってきたが、彼はポカンとあほ面だった。
紫「急にどうしたの？」
あまりにも前触れが無いもんだからちょっと不安そうにこちらを見てくる。
だからポケットからそのチケットを急いで出した。
『あの、これさぁ、』
紫「チケット？え、これどうしたの？」
『お母さんが抽選くじで当てて･･有効期限あるから、クリスマスにどうかな、って』
チケットを受け取るとまだ不思議そうにしていた。
紫「めちゃくちゃ嬉しいけど、大丈夫なの？」
『え』
紫「高いとこいっぱいあるんじゃない？この遊園地」
ちゃんと覚えてたんだ･･って、彼の人柄を再確認した。
『うん･･でもタダで行けるし、、紫耀くんまだ行く場所決めてないって言ってたから･･他にあるなら別に良いんだけど』
紫「ううん、行きたいっ！！行こ？」
ニコッと笑ってくれるとそれだけでちょっと安心するしこちらも嬉しくなる。
そのまま教室へと戻ってしまった彼を目で追う。
本当は、何となくの勢いで誘ったのが本音、。
実際2人で遊園地に行って本気で楽しめるかと言われたら･･･不安でしかない。
でも、
紫「なぁっAちゃん誘ってくれた！！」
渡したチケットを嬉しそうに自慢してる姿を見ると可愛いって思っちゃう。
だけど、
廉「良かったやん」
それはどういう気持ちで言ったのだろうか。
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yura(プロフ) - 紫耀くん可愛いすぎて胸が苦しいです🥰 (11月29日 23時) (
レス) @page44 id: 4e4aa987df (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 完結おめでとうございます〜！無事に紫耀くんとくっ付いて安心しました(；＿；)新作も楽しみにしてます！無理せず頑張ってくださいね！(*^^*) (2020年5月10日 20時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
チャンサキ(プロフ) - 続き待ってました〜！もやもやするところで終わって辛いッ笑、更新頑張ってください！( ´ ▽ ` ) (2020年4月17日 14時) (レス) id: 9fdd9e92a3 (このIDを非表示/違反報告)
Anzu1134(プロフ) - とってもおもしろくて切なくて大好きなお話です。 これからも更新がんばってください! (2019年10月23日 0時) (レス) id: 68bfd8b6e0 (このIDを非表示/違反報告)
S(プロフ) - 更新嬉しいです〜(；＿；)また最初から読み返しました！！このお話大好きです！ (2019年10月22日 19時) (レス) id: a50c63b20c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年12月15日 21時
