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glassflower_44 ページ44







朝の光で目が覚める、。





そして隣に感じる愛おしい人の寝顔。





肌と肌で感じるこの朝特有の時間も、、全部今しか経験できない。





これを特別と思えば思うほど、余計に欲しくなってしまう。





隣がやけに温かくて、厄介な程に心地いい。






だから浸り過ぎないようにと私はベッドから重い体を自分で起こした。






岸「A、?」






目を擦りながら、無防備な姿のままに私を見てくる彼。




いつもパーカーの君が、腹筋のある男らしい体をしてたなんて昨日初めて知ったんだ。





そうやってまだ分からない事、知りたい事は沢山ある。





どんなに毎日を大切に生きたって、時間は足りないんだよ。





でも、だからって運命は変わらない、。






どんなに願っても、人生なんて一度出来上がったルートを辿るだけ。






そこで奇跡を望むなら・・それ相応の代償が必要なんだ。






じゃぁ誰が犠牲になるかって・・かなり残酷な考え方で。






そんな奇跡、、本当に存在するのかな、?





私の命を代償に、、神様は優太の願いを叶えてくれますか?





もしそれが叶うなら、、私は悔いなく、この世で生きた自分を誇りに思いたい。





床に落ちた服と下着を手探りで拾いあげた。





それだけで息切れしてるんだ・・自分でどんどん衰弱してるのが分かる。





『・・病院帰る準備しなくちゃ』





優太といろんな所に行きたかった。





沢山お出かけして、新しい思い出も沢山作りたかった。





でもそれが出来ないなら、、安全な病院で大人しく終わりが来るのを待ってろというのだろうか、。





どっちにしても、、私は既に可哀想なのかもしれない。





隣でずっと私を見てくる優太。





その目はいつにも増して苦しそうな泣きそうな目をしていた。





『朝からそんな目で見ないでよ・・悲しくなっちゃうじゃん』




耐えれなくて目を逸らす。





すると君はすぐさま私を自分の腕の中におさめちゃうんだ。





いつからそんな強引な事を迷いもなくするようになったんだろう、。





彼を惜しんで振り返ってみれば・・





岸「俺はAよりも遥かに弱いんだよ、」





君は顔を埋めて苦しそうに私を抱きしめた。





『・・ごめんね?長生きできなくて』





ひたすら謝る事しか出来ない私、。





岸「A・・俺を置いていかないで」






自分たちの想いは無理やりにでも心の奥にしまい込まないといけなかった。

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設定タグ:岸優太 , 平野紫耀 , 永瀬廉   
作品ジャンル:タレント
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林檎(プロフ) - ドラマみたいで感動しました。映像化してほしいです (2023年4月13日 18時) (レス) id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらなかったです。。。岸くんと華ちゃんが幸せになりますよーにと願ってしまいます。。。他の作品も拝見させて頂きましたがmuheさんの書く岸くんが素敵過ぎて岸くんにどハマり気味です 笑 (2023年1月4日 21時) (レス) @page49 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - ほんとに1人号泣しました。岸くんだからこの役合ってるなって思いますありがとうございます!!こんな素敵なお話を!とても切なくて悲しい話ですが (2020年5月19日 22時) (レス) id: 9698ee50ef (このIDを非表示/違反報告)
moca - 素敵な作品ありがとうございます。何度読んでも涙が止まらず、私が読んできた作品の中で1番に大好きな作品です。こんなに作品で泣いたのは初めてです!素晴らしい作品を書いて下さり、ありがとうございました! (2020年4月5日 21時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
- 岸くんの素敵な人柄がそのままに出ている作品で、お話の内容も、本当に素敵で、読んでいて涙が止まりませんでした。今まで読んできた作品で1番感動しました。その作品を書いてくれて、本当にありがとうございます! (2020年4月3日 15時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muhe | 作成日時:2018年10月11日 19時

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