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glassflower_41 ページ41







『ただいまー』






久しぶりにやってきた自分の家。






家の中に広がる大好きなお花の匂いもこんなに懐かしく感じるなんて変な感じで、。






一輪も枯れていなくて、なんなら鮮やかに咲き続けていたお花。







『紫耀にお礼言わなくちゃ』







紫耀が私の代わりにお世話してくれてたんだと思うと、本当に感謝でしかなかった。







岸「布団、用意してきたけどもうそっち行く?」






『ううんっまだここに居る!』






このお花達に触れていられるのも、もしかしたらこれで最後かもしれない。






そう思うと自分なりではあったけど、花屋としてのプライドが邪魔をしたのだ。







医者に自宅でのお風呂は避けて欲しいと言われていた為、私はこのまま寝る事だけで・・







岸「じゃぁ俺風呂入ってくるけど、平気?」






『すぐ帰ってきてね』







一緒に居られない時間がちょっとでもあると直ぐに怖くなっちゃう。






だからしつこく彼に言ってしまうんだ。







なのに優太はそれを理解してくれるから







岸「秒で帰ってくるから!!お花見てな?」







駆け足で居なくなったけど遠くで鈍い音がする。







岸「いってッ」







どこかにぶつかったのだろうか。






ほんと、慌ただしいというか落ち着きがまるでない。






忙しい人だなぁって思うと本当に今が楽しくて楽しくて。






逆に先が寂しくなる。






ねぇ、お願い。






このお花達と共に、私も最期を迎える日が近いとするなら・・






ねぇ早く、綺麗に枯れる術を教えて?







お花を一輪一輪、育ててきた今までの時間と記憶に照らし合わせては何度も浸った。






そんな事を繰り返してたら






岸「ほらっ来たよ?」






優太は髪の毛をタオルで拭きながら戻ってきたんだ。






戻ってきただけなのに、それで心はまたちょっと楽になる。





単純なんだ。






優太が隣にいれば、それで情緒は安定しちゃうんだ。






岸「とりあえず寝床行こ?明日もあるし!」





『うん』







もう時間は遅いし、空気も冷たくて体が冷える。






彼に手伝ってもらって寝室まで向かえば自分が使っていたいつものベッド。






優太に肩を借りて車椅子から腰を移動させた。






その時、ふと、思ってしまったんだ・・






『ねぇ』





岸「ん?」





『・・私、あと何回優太とキスできるかな?』





岸「えっ?」

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設定タグ:岸優太 , 平野紫耀 , 永瀬廉   
作品ジャンル:タレント
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林檎(プロフ) - ドラマみたいで感動しました。映像化してほしいです (2023年4月13日 18時) (レス) id: 84e97ac5a3 (このIDを非表示/違反報告)
まい - 涙が止まらなかったです。。。岸くんと華ちゃんが幸せになりますよーにと願ってしまいます。。。他の作品も拝見させて頂きましたがmuheさんの書く岸くんが素敵過ぎて岸くんにどハマり気味です 笑 (2023年1月4日 21時) (レス) @page49 id: e5435e7bdd (このIDを非表示/違反報告)
ななみ - ほんとに1人号泣しました。岸くんだからこの役合ってるなって思いますありがとうございます!!こんな素敵なお話を!とても切なくて悲しい話ですが (2020年5月19日 22時) (レス) id: 9698ee50ef (このIDを非表示/違反報告)
moca - 素敵な作品ありがとうございます。何度読んでも涙が止まらず、私が読んできた作品の中で1番に大好きな作品です。こんなに作品で泣いたのは初めてです!素晴らしい作品を書いて下さり、ありがとうございました! (2020年4月5日 21時) (レス) id: 039decc541 (このIDを非表示/違反報告)
- 岸くんの素敵な人柄がそのままに出ている作品で、お話の内容も、本当に素敵で、読んでいて涙が止まりませんでした。今まで読んできた作品で1番感動しました。その作品を書いてくれて、本当にありがとうございます! (2020年4月3日 15時) (レス) id: c9cd880fe4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:muhe | 作成日時:2018年10月11日 19時

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