cinderella_58 ページ10
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今は何を返しても、酷な言葉にしかならない気がして･･
黙って廉くんの様子を見守るしかできなかった。
でも、バーテンダーさんが移動して私達の視界から消えると･･
再び触れ合っていた手が交わる。
ピクリと反応してしまうのが事実、廉くんはそのまま私の肩に頭を乗せてきたのだ。
『ちょッ、廉くんっ』
廉「ごめん、分かってんねんッ」
その言葉と同時にキュッと強さをました手の中の指。
何もアクションなんて起こせなかった。
廉「分かってるから･･もうちょっとだけ」
彼の望んでいた未来を奪った私は、もうこれ以上、
彼を拒むと自分の胸も深く傷つきそうだった。
だから世間や自分の意思を押し殺して、
廉「Aッっ、」
彼の気持ちばかりを優先してしまったのだろう。
お酒をゆっくりとたしなみ、もうそろそろいい時間。
さっきの廉くんは、やっぱりお酒のダメージだけではなかったらしい。
廉「そろそろ帰らなさすがに怒られるやろ」
『うん』
2人でお店を出れば、スーッと冷たい風が頬に刺さった。
『意外と寒いね』
これがアルコールで熱くなった体には、ひんやり気持ちいいとも言えるが、
廉「時間ってあっという間やな」
自分の腕時計を見ながらちょっと寂しそうな顔をされると、
その冷たい風も、傷口の隙間に入ってきてスースー心地が悪いのだ。
廉くんと共にタクシーへ乗れば、
スーツ姿の彼に改めて時の流れを実感する。
隣からの視線に気付いたのか、廉くんは私を見ると
廉「見惚れてたん？」
そんな懐かしくて調子のいい言葉を口にした。
『高校生の時もよくそれ言ってたね、』
廉「うっさいわ」
ぷいっと窓の外に顔を逸らすと、、
廉「ほんま、迎えいくだけなんに俺めっちゃ必死やったんやからな？」
そんな彼にしかわからない努力を聞かされる。
それは感謝してもしきれない。
彼の機転の利く感じは、本当に様々なのだ。
『あの時は、本当にありがとね』
廉「今やって俺は必死やで？」
『え』
聞き返すと共に車が止まって目の先には自分の家。
廉くんにお礼を言って家の中に入ろうとしたのだが、、
廉「やっぱりアカン、ちゃんと挨拶するわ」
そうやって一緒に車を降りた彼、。
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな？すごく気になります(*´Д｀) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです！どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください！！！早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください！続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！これからの展開どきどきです、、！ (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年11月10日 22時
