cinderella_75 ページ27
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でも、それに対して嫌な気持ちなんてこれっぽっちもない。
こんなにも彼の気持ちをぐちゃぐちゃに掻き混ぜといて、
嫌なほどその恋心を踏みにじってしまっても、
ずっとずっとこんな私を真っ直ぐに見ててくれる。
その瞳に、私は寧ろ強く惹かれていたのだ。
『全然そんな事、』
それを否定してあげようとしたのだが、
廉「やから教えて欲しいねん」
被せ気味にそう言われた。
廉「どうやったら惚れてくれるん？」
『どうやったら、？』
廉「ほんま、答えあんなら教えて欲しいくらいやわ」
苦しそうなその表情は見てるだけで胸が痛む。
なのに弱々しく笑っては変に誤魔化して、･･本当にそういう所。
君まで駄目になっちゃうよ、。
何かがポロッと形をなくした時、私の傾きはどっちに向いているのだろうか。
『答えがあるなら私だってとっくのとうに教えてるよ、』
それを考えた時、自分に自信をなくしてしまったのだ。
私は何を求めて誰を好きになれば良いのだろう、。
廉「ごめん、変な事言ったな、俺･･」
『ううん、』
変な間が流れたのを埋めるように、
『私、誰とも恋愛しない方がいいのかもね』
そんな事をボヤけば、、
廉「それは俺が困んねやけどっ」
君はフワッと笑いながら呆れていた。
それと同時に料理が順を追って運ばれてくる。
こんな中途半端な空気感で食事をするのもなんだか気持ち悪いけど･･
『とりあえず食べよ？』
フォークとナイフを手に取り食事を進めれば
廉「誘ったらさ、･･また一緒にご飯来てくれるん？」
『まぁ、断る理由ないし』
慣れた手つきで国産の高級なお肉を切っていると、廉くんは口元を緩めて私を見ていた。
その視線が気になって気になって、
『え、なに？』
彼に問うと、
廉「さすがトップのお嬢様やな」
彼は私を何と比べているのか、その目は何も答えてはくれなかった。
『全然さすがじゃないよ、ほんと･･常識知らずの我が儘娘だよわたし、』
自分の性質を根っから嫌えば自分を愛することすら放棄してしまう。
廉「お前のどこが常識知らずなん？我が儘ちゃうやろ」
そう言ってくれる彼は
廉「俺やったら我が儘全部聞くのに」
やっぱり私を待っている。
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まなみ - どっちも応援したくなります。岸くんどこに行ってしまうのかな？すごく気になります(*´Д｀) (2019年12月23日 21時) (
レス) id: 0d9bac845e (このIDを非表示/違反報告)
さとこ(プロフ) - ほんとにmuheさんの作品大好きです！どっちと結ばれても私は幸せです笑 (2019年5月3日 0時) (レス) id: 2096cfbafb (このIDを非表示/違反報告)
きゃらめる(プロフ) - 更新頑張ってください！！！早く岸くんみたいです笑 (2019年4月26日 1時) (レス) id: 36d39b543c (このIDを非表示/違反報告)
岸担りりここ - 更新頑張ってください！続き気になりすぎてやばいです← (2019年4月18日 17時) (レス) id: eb3522528a (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いております！これからの展開どきどきです、、！ (2019年3月29日 15時) (レス) id: 2bc4477fb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muhe
| 作成日時：2018年11月10日 22時
