ラブハラスメント ~Ren.Nagase~

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暫く冷やしてはいたけど、そーっと氷のうを足から取れば







『うわっ、』






青紫になって綺麗に腫れていた。







廉「はぁーあ」







後ろに手をついて私を見てくる廉くん。






何か訴えられたら一巻の終わりだ。







『･･痛い？』





廉「捻挫してんねやから痛いに決まってるやろ？」





『だよね、･･ごめん』






その言葉に背を縮こめるしか出来なくて･･







『ねぇ、廉くんって私の事嫌いなの？』





廉「は？」







険しい顔をして今それ聞くか？、といったオーラが出ている。






普通に考えて欲しい。






普通に、私の立場になって考えて欲しい。






ああだ、こうだ言う癖してちゃんと図書委員の仕事の時間には姿を現すのだ。





姿を現すだけだけど、。






だったら完全にサボって女の子に沢山チヤホヤされてればいいのに、、






『いや普通に考えてそこ疑問に思うとこだから』






嫌々倉庫までついてきてくれたと思ったら廉くんらしくない事しちゃって･･





それで怪我させたときたらこれだもの、。







廉「嫌いっちゃ嫌いやけど、そう嫌いでもない」






『難しい答え方しないでよ』






廉「だから、そういう事やって」







つまりは嫌いではない、ととっていいのだろうか。






彼の様子を探り探りでとても面倒臭いが･･･






廉「それより早よ帰るで」







自分から歩く体勢を作るとそのまま私の肩に腕をのせた。






『めっちゃ急っ、！！』





廉「怪我させた奴が文句言うなって」





ギュッと急に近付くとやっぱり心臓は音を早める。





何回経験したってきっとこのドキドキには一生慣れない気がした。





一歩一歩、廉くんの歩く速さに合わせて支えながら進めばやっと学校の外に出た。






『あ、私廉くんの家知らないや･･どこ？』





なのに全然方向を教えてくれない廉くん、。






廉「なぁ」




『ん？』





廉「お前ってさ･･なんなん？」





『はい？』







主語が抜けてるし唐突だから余計解釈に手間取る。






廉「それ媚びてるん？それともホンマにただ申し訳ないと思ってやってるん？」





真剣な顔のまま何を言い出すのかと思ったらそんなこと、。





『今更媚び売って得る物って逆になに？』




廉「やっぱり無意識なんや」




『え？』






ボソッと独り言のように呟くと





廉「こっち」





ぶっきらぼうに家の方向を指さした。

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